インテル® Arria® 10 コア・ファブリックおよび汎用 I/O ハンドブック

ID 683461
日付 6/21/2017
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ドキュメント目次

10.2.1. SmartVID

SmartVID 機能により、電源レギュレーターは特定のデバイスのスピードグレードの性能を維持しながら、Arria 10デバイスにより低いVCCおよび VCCP 電圧レベルを提供します。Arria 10デバイスを公称のVCC VCCP よりも低い電圧レベルで動作させることで、総消費電力が削減できます。Arria 10デバイスに必要な最小電圧レベルは、製造時にヒューズブロックにプログラミングされています。インテルは、これらの値の読み出しや外部電源レギュレーターもしくはシステムの電源コントローラーと通信のための IP コアを提供しています。この機能は、電源オプションが –V でスピードグレードが –2 と –3 のデバイスでのみサポートされます。

SmartVID 機能を使用する際は、Arria 10デバイスを公称電圧レベルで起動する必要があります。コンフィグレーションまたはパーシャル・リコンフィグレーション・モード中、Arria 10デバイスは公称電圧レベルでの動作を続けます。ユーザーモードに入ると、Arria 10デバイスはヒューズブロックに応じた低い電圧で動作することができます。スピードグレードが –2 のデバイスは、SmartVID 機能の使用中も EDCRC ( エラー検出巡回冗長検査 ) 機能の使用が可能です。しかし、他のスピードグレードでは、EDCRC 機能の実行時にはArria 10デバイスを公称電圧で動作させる必要があります。スクラブとパーシャル・リコンフィグレーションの機能は、デバイスが公称電圧で動作している際にのみサポートされます。