インテル® Arria® 10 コア・ファブリックおよび汎用 I/O ハンドブック

ID 683461
日付 6/21/2017
Public
ドキュメント目次

6.7.1.1.1. ハードメモリー・コントローラーの機能

表 89.   Arria® 10 ハードメモリー・コントローラーの特長

特徴

説明

サポートされるメモリーデバイス

次のメモリーデバイスをサポートします。

  • DDR4 SDRAM
  • DDR3 SDRAM
  • 低消費電力用 LPDDR3
メモリー・コントローラーのサポート
  • カスタム・コントローラー・サポート—ハードメモリー・コントローラーをバイパスし、カスタム・コントローラーを使用することができる設定可能なバイパスモードです。
  • ピンポン・コントローラー—ハードメモリー・コントローラーの 2 つのインスタンスが同じアドレス / コマンドピンのセットのタイムシェアを可能にします。
インターフェイス・プロトコル・サポート
  • Avalon-MMAvalon-STインターフェイスをサポートします。
  • PHY インターフェイスは AFI プロトコルに準拠します。
レートサポート ハーフレートまたはクオーターレートで実行するようにコントローラーを設定できます。
コンフィグレーション可能なメモリー・インターフェイス幅

8 ビット・インクリメントで 8 ~ 144 ビットの幅をサポートします。

複数のランクのサポート 4 ランクまでサポートします。
バースト・アダプター コントローラーのローカル・インターフェイス上で最大 255 のバースト長までの任意のサイズのバーストを受け入れ、バーストを効率的にメモリーコマンドにマッピングします。
効率的な最適化の機能
  • オープンページ・ポリシー—デフォルトでは、データ・トラフィックはすべてのアクセス時にクローズページになります。ただし、コントローラーは受信するデータに基づいてロウを開いた状態に保ち、これにより特にランダム・トラフィックでのコントローラー効率を向上させることができます。
  • プリエンプティブ・バンク・マネジメント—コントローラーは早い段階でバンク管理コマンドを発行できるため、リードまたはライトの発生時には必要なロウが開いています。
  • データ・リオーダリング—コントローラーはリード / ライトのコマンドを 並べ替えます。
  • 付加レイテンシー—コントローラーは、コマンド効率の向上のために、メモリーバンクに対し tRCDより優先してACTIVATEコマンド後にREAD/WRITEコマンドを発行できます。
ユーザー要求の優先順位 コマンドに優先順位を割り当てることができます。この機能により、レイテンシーの短縮のためにより優先度の高いコマンドを早い段階で発行できます。
スターベーション・カウンター 事前定義されたタイムアウト期間後にすべての要求が処理されるようにし、これにより、効率性のためにデータの順序を変更しながら優先順位の低いアクセスが残されません。
アドレス / コマンドバスでのタイミング

最大コマンド帯域幅を最大にするためには、1つのコントローラー・クロック・サイクルでメモリーコマンド数を倍にできます。

  • ハーフレートのアドレス / コマンドバス用の Quasi-1T アドレッシング。
  • クオーターレートのアドレス/コマンドバス用の Quasi-2T アドレッシング。
バンク・インターリービング 「ランダム」アドレスに対し、連続的にリード / ライトのコマンドを発行できます。バンクアドレスが正しくサイクルする必要があります。
オンダイ終端 コントローラーはメモリーでオンダイ終端信号を制御します。この機能により、信号の整合性が改善し、ボードデザインが簡素化します。
リフレッシュ機能
  • ユーザー制御のリフレッシュ・タイミング—必要に応じて、リフレッシュの発生時に制御できます。これにより、重要なリードまたはライト動作がリフレッシュ・ロックアウト時間と衝突するのを防ぐことができます。
  • ランクごとのリフレッシュ—それぞれのランクごとでのリフレッシュを可能にします。
  • コントローラー制御のリフレッシュ
ECC サポート
  • 8 ビット ECC; シングルエラー訂正、ダブルエラー訂正 (SECDED)。
  • データビットの一部としてユーザー ECC ビットを介してユーザー ECC がサポートするパス。
省電力機能
  • 低消費電力モード ( パワーダウンとセルフ・リフレッシュ )—必要に応じて、メモリーを 2 つの低電力状態の 1 つに配置するためにコントローラーを要求できます。
  • 自動パワーダウン—コントローラーがアイドル状態時に、メモリーデバイスをパワーダウン・モードに配置します。 アイドル待機時間を設定できます。
  • メモリー・クロック・ゲーティング。
モード・レジスター設定 メモリー・モード・レジスターにアクセスします。
DDR4 の特徴
  • バンクグループのサポート—バンクグループ間の異なるタイミング・パラメーターをサポートします。
  • データバス CRC—データバスのエンコードとデコード
  • コマンド / アドレスのパリティー—コマンドとアドレスバスのパリティーチェック
  • アラート通知—エラーアラートフラグに応答します。
  • 多目的レジスターアクセス—シリアル・リードアウト・モードで多目的レジスターアクセスをサポートします。
  • 細粒度リフレッシュ—1x、2x、4x の固定のリフレッシュ・レートをサポートします。
  • 温度制御リフレッシュ—温度の範囲に応じて、リフレッシュ・レートを調整します。
  • 低消費電力自動セルフ・リフレッシュ—動作温度に応じてセルフ・リフレッシュ・レートにトリガーする自動調整。
  • 最大限の電力削減。
LPDDR3 の特徴
  • ディープ・パワーダウン・モード—メモリーアレイへの電力を排除して最大限の電力削減を実現します。 デバイスがディープ・パワーダウン・モードに入ると、データは保持されません。
  • パーシャル・アレイ・セルフ・リフレッシュ。
  • バンクごとのリフレッシュ
ZQ キャリブレーション・コマンド DDR3 またはDDR4での長 / 短の ZQ キャリブレーション・コマンドをサポートします。