FタイルのアーキテクチャーとPMAおよびFEC Direct PHY IPのユーザーガイド

ID 683872
日付 1/24/2024
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ドキュメント目次

5.3. F-Tile PMA/FEC Direct PHY Intel® FPGA IPでのRS-FEC Directデザインの実装

RS-FEC Directのデザインをインスタンス化するには、F-Tile Reference and System PLL Clocks Intel FPGA IPのインスタンス化 のセクションに記載されている手順に従います。PMAデータパスのパラメーター化に加えて、RS-FEC Directのデザインでは、前方誤り訂正の RS-FECモードを、NRZまたはPAM4のデザイン・コンフィグレーションで有効にすることができます。

F-Tile PMA/FEC Direct PHY Intel® FPGA IPのRS-FECオプションは、FECのアーキテクチャー のセクションで指定されているRS-FECモードをサポートします。F-Tile PMA/FEC Direct PHY Intel® FPGA IPのRS-FECモードの包括的なリストに関しては、FタイルでサポートされるFECモードとコンプライアンス仕様を参照してください。さらに、FECの配置規則 のセクションで、RS-FEC Directのデザインをコンフィグレーションする際に従う規則を確認します。

次の図に示すように、F-Tile PMA/FEC Direct PHY Intel® FPGA IPのRS-FECタブで Enable RS-FEC を選択し、FECとともにデザインをコンフィグレーションします。

図 105. IPのパラメーター・エディターでのRS-FECモードの有効化

デザインのRS-FECモードとデータレートに基づき、PMA parallel clock frequency を調整し、それに応じて System PLL frequency を選択します。F-Tile PMA/FEC Direct PHY Intel® FPGA IP で選択している System PLL frequency が、F-Tile Reference and System PLL Clocks Intel® FPGA IPのリファレンス・クロック周波数と一致していることを確認します。

RS-FECのデザインで有効にできるオプションはほかにもあります。ループバックを有効にするには、Enable RS-FEC loopback オプションを選択します。Enable RS-FEC data interleave pattern オプションを有効にすることもできます。このオプションを有効にすると、RS-FECのレーンは、各物理レーンで 64/80 ビットずつビット・インターリーブされます。デフォルト値は Off です。

デザインでRS-FECの機能を有効にすると、TXおよびRXのデスキューロジックが有効になります。TXおよびRXデータパスのデスキューロジックの詳細については、デスキューロジック のセクションを参照してください。

FEC Directのデザインでは、リセットシーケンス時に、tx_am_gen_start がアサートされたらアライメント・マーカーの送信を開始し、2つのアライメント・マーカーが送信されたら tx_am_gen_2x_ack をアサートします。tx_am_gen_start はリセットシーケンスの一部として、tx_ready がアサートされる前にHighになります。さらに、FEC Directモードでは、TXデータの有効信号を tx_cadence 信号でペーシングすることができます。

例えば、100G FEC Directのデザインでは、アライメント・マーカー (AM) サイクルは81920クロックサイクルで、AMパルス幅は5クロックサイクル幅です。さらに、TXデータはスクランブル解除されます。FEC Directのデザインがロックまたはアライメントされない場合、RXデータは0になります。

FECハードIPコアには、アライメント・マーカー周期の長さを決定するパラメーターがあります。これは10に設定されています。FECハードIPコアは、AM周期だけでなく、AMパルス幅もチェックします。
表 105.  FECモードにおけるAMパルス幅の時間
FECモード AMパルス幅 (IPインターフェイスでのサイクル数)
25G 4
50G 2
100G 5
128GFC、200G、400G 2
32GFC 1
64GFC 2

FECが200Gまたは400Gのバリアントモードでコンフィグレーションされている場合は、データのスクランブルまたはスクランブル解除を行わないでください。これはRS-FECハードIPによって行われます。他のFECのコンフィグレーション (25G、50G、100Gなど) ではすべて、入力データのスクランブルと出力データのスクランブル解除を行う必要があります。