FタイルのアーキテクチャーとPMAおよびFEC Direct PHY IPのユーザーガイド

ID 683872
日付 1/24/2024
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ドキュメント目次

2.1.6. ボンディング・アーキテクチャー

ストリームまたはPMAは、次の条件下で結合されます。

  • トランスミッター (TX) またはレシーバー (RX) のPMAレーンが高データレートPAM4モードの32Gbpsを超えるデータレートで動作する場合 (PMAボンディング)
  • PAM4またはNRZモードで複数のTX PMAレーンがある場合 (システム・ボンディング)

TXまたはRX PMAレーンが32Gbpsを超えるデータレートで動作する場合のPMAボンディングには、以下を使用します。

  • 58Gbpsまでは2つのストリーム (FGT PMAおよびFHT PMA)
  • 116Gbpsまでは4つのストリーム (FHT PMAのみ)

複数のTX PMAレーンのシステム・ボンディングは、マルチレーン・プロトコルの高速シリアルレーン間送信スキューを最小限に抑えるために使用される手法です (スキューの仕様に関しては、 Agilex® 7デバイス・データシート を参照してください)。この手法では、複数の TX PMAレーンからの複数のストリームを結合します。次のような例があります。

  • 200GハードIPイーサネットで4つのFGT PMAレーンを使用し、各PMAレーンに2つのストリームがある場合は、8つのストリームが結合されます。
  • 400GハードIPイーサネットで4つのFHT PMAレーンを使用し、各PMAレーンに4つのストリームがある場合は、16のストリームが結合されます。

結合されるすべてのレーンにクロック・ネットワークが広がる場合は、同じタイル上の任意のリファレンス・クロックを結合されるレーンに使用することができます。リファレンス・クロックのネットワーク範囲に関しては、クロック・ネットワークを参照してください。

結合されるストリームでシステムPLLを使用する場合は、ストリームではすべて、同じシステムPLLを使用する必要があります。例えば、6つのストリームのJESD204B、TX専用IP では、6つのTXストリームすべてに同じシステムPLLを使用します。

結合を行う際はいずれも、結合の内部はすべて、同じクロック上にある必要があります。

レーンの結合は、同じタイル内でのみ行うことができます (FGT PMAの16レーン内またはFHT PMAの4レーン内)。TX PMAの結合レーンは、隣接して配置する必要があります。その際は、フラクチャー・タイプに基づき事前定義されている位置を一次PMAレーンにします。詳細は、 F-Tile Channel Placement Tool およびボンディングの配置規則を参照してください。

サポートされていないボンディング条件

  • FGT PMAレーンとFHT PMAレーン間のボンディング
  • 400GハードIPと200GハードIP間のボンディング

3つのメカニズムにより、ボンディングを容易にすることができます。

  • TXおよびRX PMAのリカバリー・クロック・ネットワークをPMAインターフェイスで共有
  • リセットまたは読み出しと書き込みをPMAインターフェイスで同期
  • EMIBインターフェイス・デスキュー・ロジックでスキューを除去

400GハードIP、200GハードIP、および PCIe* ハードIPにはすべて、TXおよびRXのデスキューロジックがあります。デスキューロジックは、EMIBにおける複数の結合ストリームのスキューを除去します。

表 10.  400GハードIPおよび200GハードIPのデスキューロジックでサポートされる結合ストリーム数
ハードIP 400GハードIPでサポートされる結合ストリーム数 200GハードIPでサポートされる結合ストリーム数
F-tile PMA and FEC Direct PHY IP 2、4、6、8、12、16 2、4、6、8
F-tile Ethernet hard IP 2、4、8、16 2、4、8