FタイルのアーキテクチャーとPMAおよびFEC Direct PHY IPのユーザーガイド

ID 683872
日付 1/24/2024
Public
ドキュメント目次

3.9. ボンディングの実装

ボンディングにより、チャネル間のスキューを最小限に抑えることができます。チャネル間のボンディングを実現するには、TXおよびRXのPMAクロックを共有し、PMAインターフェイスでリセット、読み出しイネーブル、および書き込みイネーブルを同期します。ボンディングの実装では、最大16チャネルのFGT PMA、および最大4チャネルのFHT PMAをサポートします。Fタイルには、PMAボンディングとシステム・ボンディングの2つのボンディング・コンポーネントがあります。

PMAボンディング

PMAボンディングは、PMAチャネルとの間のストリームの結合です。例えば、イーサネット112G PMAで4つのストリームがチャネルの形成に必要な場合は、TX方向とRX方向の両方にPMAボンディングがあります。

注: TX PMAボンディングで想定される最大のチャネル間スキューに関しては、 Agilex™ 7 デバイス・データシートを参照してください。
注: PMAチャネルの配置に関しては、 F-Tile Channel Placement Tool を使用してください。

システム・ボンディング

システム・ボンディングは、レーンを単一のリンクに結合することです。例えば、112G PMAを使用する400GbEイーサネットでは、各PMAに4つのストリームがあります。このPMAごとの4つのストリームが結合されます。次に、この4つのPMA/ストリームのグループがすべて結合されます。したがって、この400GbEインターフェイス例には、16のストリームが必要です。これらのストリームはすべて、システム・ボンディングによって結合されます。

注: RX方向のシステム・ボンディングは、システムPLLをクロックソースとして使用している場合にのみ実現可能です。

パラメーター・エディターでのボンディングの有効化

Fタイルでボンディングを有効にする場合は、パラメーター・エディターの Common Datapath Options グループボックスにある、Number of PMA Lanes および PMA width パラメーターを使用します。

図 89. パラメーター・エディターでのボンディングの有効化

Quartus® Prime 開発ソフトウェアは、Number of PMA Lanes および PMA width パラメーターの仕様に従い、ボンディングを自動的に実装します。次の表は、PMAボンディングまたはシステム・ボンディングの実現に必要なパラメーターの設定を示しています。

表 85.  PMAボンディングとシステム・ボンディングを実装する際のパラメーター設定
ボンディングの実装 Number of PMA Lanes PMA Width
ボンディングなし = 1 =< 32ビット
PMAボンディング = 1 64、128
システム・ボンディング > 1 =< 32ビット
システムおよびPMAボンディング > 1 64、128

システム・ボンディングが有効になっており、Datapath clocking modePMA に設定されている場合は、TX Clock Options グループボックスで、Selected tx_clkout clock source パラメーターに Bond Clock を選択します。

図 90. TX Clock Options

同様に、ボンディングが有効になっており、Datapath clocking modePMAに設定されている場合は、RX Clock Options グループボックスで、Selected rx_clkout clock source パラメーターにBond Clock を選択します。

図 91. RX Clock Options

Selected tx_clkout clock source パラメーターと Selected rx_clkout clock source パラメーターに Bond Clock を選択し、ボンディングされるグループの一次ストリームで tx_clkout ソースおよび rx_clkout ソースを駆動することを保証します。

ボンディングが有効になっており、Datapath clocking modeSystem PLL に設定されている場合は、Selected tx_clkout clock source パラメーターと Selected rx_clkout clock source パラメーターにはそれぞれ、Sys PLL Clock または Sys PLL Clock Div2 を選択します。

注: ボンディングは、タイル間、FGTレーンとFHTレーン間、または200Gと400GのハードIP間ではサポートされません。