FタイルのアーキテクチャーとPMAおよびFEC Direct PHY IPのユーザーガイド

ID 683872
日付 1/24/2024
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ドキュメント目次

2.4.1.1. FHTのリファレンス・クロック・ネットワーク

FHT PMAには、2つのリファレンス・クロック (refclk[0]refclk[1]) があります。これらはどちらも、4つのFHT PMAからアクセスすることができます。refclk[0]refclk[1] は、異なる周波数にすることができます。周波数の範囲は100から200MHzで、連続範囲になります。

FHTのリファレンス・クロック・ネットワークに示すように、FHTには6つのPLLがあります。

  • 2つの共通PLL (4つのレーンすべてに接続している): PLL A、PLL B
  • 4つのレーン PLL (4レーンすべてに対してレーンごとに1つのPLL): TX PLL

パフォーマンスを最適化するため、FHTには、共通PLLとレーンPLLの間にカスケードされているPLLスキームがあり、共通PLLでよりクリーンなクロックをレーンPLLに提供します。

  • 共通PLLおよびレーンPLLは、整数モードとフラクショナル・モードをサポートします。ただし、対応するレーンPLLがフラクショナル・モードの場合は、共通PLLをフラクショナル・モードにすることはできません。次の表を参照してください。
  • 共通PLLの1つでマイクロコントローラーを駆動します。この共通PLLを駆動するリファレンス・クロックは、Fタイルの動作全体にわたって提供され、安定している必要があります。
  • 共通PLLでは、2つのクロック周波数 (100および156.25MHz) を生成します。これらは、レーンPLLに向かいます。この2つのうちの1つを選択し、レーンPLL を駆動する必要があります。
表 20.  レーンPLLのモードと共通PLLのモードのサポートされる組み合わせ
レーンPLLのモード 対応する共通PLLのモード サポートの有無
整数 整数 サポートされる
整数 フラクショナル サポートされる
フラクショナル 整数 サポートされる
フラクショナル フラクショナル サポートされない
図 49. FHTのリファレンス・クロック・ネットワーク
表 21.  FHTのリファレンス・クロック
FHTのリファレンス・クロック 方向 アクセス可能なFHT PMA システムPLLにアクセス可能か
refclk[0] 入力 FHT0FHT1FHT2FHT3 いいえ
refclk[1] 入力 FHT0FHT1FHT2FHT3 いいえ