インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

2.8.2. プレフィル書き込み動作の各取得モード間の相違点

取得モードが異なると、Signal Tapロジック・アナライザーの実行直後およびトリガー条件の発生前のデータキャプチャ量も異なります。

Continuousモードの非セグメント化バッファー

コンフィグレーションに使用する非セグメント化バッファーがContinuousモードで実行されている場合、バッファーは、トリガー条件の評価前にサンプルデータでフルになっている必要があります。バッファーがフルになった後で初めて、Signal Tapロジック・アナライザーではJTAG接続を介してデータの取得を開始し、トリガー条件を評価します。

Stop Analysisを実行すると、Signal Tap トリガー条件前の初回取得中にバッファーがダンプされないようにします。

ストレージ・クオリフィケーションを備えたバッファー

バッファーでストレージ・クオリフィケーションモードを使用している場合、Signal Tapロジック・アナライザーでは、すべてのトリガー条件の即時評価を行います。この間、サンプルが取得メモリーへ書き込まれます。この評価が特に重要になるのは、ストレージ・クオリフィケーションをデータセット上で使用する場合です。ロジック・アナライザーによるトリガー条件の見逃しの可能性があるのは、トリガー条件評価前のデータに相当するフルバッファーを待ってからキャプチャする場合です。

トリガーのアクティベーションが、指定量のトリガー前データの発生前に行われた場合、Signal Tapロジック・アナライザーでは、メモリーの充填をトリガー後データを使用して開始します。これは、トリガー前データの指定量に関係なく行われます。たとえば、トリガー位置を50%に設定し、ロジック・アナライザーを設定してプロセッサー・リセットでトリガーし、ロジック・アナライザーを起動してからターゲットシステムの電源を入れると、トリガーがアクティブになります。ただし、ロジック・アナライザーのメモリーに含まれるのは、トリガー前データのみで、トリガー後データは含まれません。これは、トリガーイベントは、トリガー前データのキャプチャよりも優先されるからです。