インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

2.4.5.4.1. State-basedトリガーフローのストレージ・クオリフィケーション機能

このトリガーフロー記述に含まれている3つのトリガー条件は、Start Analysis をクリックした後のさまざまなタイミングで発生します。

State 1: ST1:
	if ( condition1 )
	   start_store;
	else if ( condition2 )
	   trigger value;
	else if ( condition3 )
	   stop_store;
図 53. State-basedトリガーフローを使用したストレージ・クオリフィケーションのためのキャプチャシナリオ

トリガーフローをこの図のシナリオに適用すると、次のようになります。

  1. Signal Tapロジック・アナライザーによる取得バッファーへの書き込みは、Condition 1が発生するまで (サンプルa) 行われません。
  2. Condition 2が発生すると (サンプルb) 、ロジック・アナライザーでは trigger value コマンドを評価し、バッファーへの書き込みを続けて、取得を終了します。
  3. トリガーフローでは、stop_store コマンドをサンプルcで指定します。この発生は、トリガーポイントから m サンプル後です。
  4. データ取得によるポストフィル取得サンプルの終了がCondition 3の発生前の場合、ロジック・アナライザーでは取得を終了し、波形の内容を表示します。この場合、キャプチャが終了するのは、ポストフィル後のカウント値が <m の場合です。
  5. Trigger Flow記述1のポストフィル・カウント値が >m サンプルの場合、バッファーでの取得が無期限に一時停止します。ただしその条件は、ロジック・アナライザーをトリガーするCondition 1の繰り返しによってデータのキャプチャが再開されないことです。

Signal Tapロジック・アナライザーによる、stop_store および start_store コマンドの評価は、トリガーの評価後も継続して行われます。取得が一時停止した場合は、 Stop Analysisをクリックして手動で停止し、取得を強制的にトリガーします。カウンター値、フラグ、およびステート図を使用して、トリガーフローを実行します。カウンター値、フラグ、および現在のステートは、データ取得中にリアルタイムで更新されます。