インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

7.6. System Consoleのコマンド

コンソールコマンドを使用するとテストの実行が可能です。コンソールコマンドを使用して、パス別にサービスを識別し、接続の開閉を行います。サービスを識別する path は、大多数のSystem Consoleコマンドの最初の引数です。

サービスの接続を開始するには次を実行します。
  1. get_service_paths コマンドでパスを指定してサービスを特定します。
  2. claim_service コマンドでそのサービスへの接続を開きます。
  3. TclコマンドおよびSystem Consoleコマンドを使用して、接続されたデバイスをテストします。
  4. close_service コマンドでそのサービスへの接続を閉じます。
注: すべてのTclコマンドに対して、 <format> を最初の引数にします。
表 23.  System Consoleのコマンド

コマンド

引数

機能

get_service_types 該当なし System Consoleで管理するサービスタイプのリストを返します。サービスタイプの例は、マスター、バイトストリーム、プロセッサー、sld、jtag_debug、デバイス、およびデザインなどです。
get_service_paths
  • <service-type>
  • <device> - 同じ指定デバイスでサービスを返します。この引数はデバイスまたはデバイス内の別のサービスになります。
  • <hpath> - hpathが指定された接頭辞で始まるサービスを返します。
  • <type> - デバッグタイプがこの値と一致するサービスを返します。特に役立つのは、スレーブサービスを開くときです。
  • <type> - 同じ開発ボードで引数としてサービスを返します。ボードサービスまたは同じボードでの別のサービスを指定してください。
返されたサービスのフィルタリングができます。
claim_service
  • <service-type>
  • <service-path>
  • <claim-group>
  • <claims>

使用するサービスの部分をより細かく制御できます。

claim_service によって返される新しいパスは、そのサービスの使用を表します。それぞれの使用は独立しています。claim_serviceを複数回呼び出すと、返される値は毎回異なりますが、サービスへのアクセスは、それぞれの値が閉じられるまで可能です。

close_service
  • <service-type>
  • <service-path>

指定パスで指定したサービスタイプを閉じます。

is_service_open
  • <service-type>
  • <service-type>

1が返されるのは、パスによって提供されるサービスタイプが開いている場合です。0が返されるのは、サービスタイプが閉じている場合です。

get_services_to_add 該当なし

add_service コマンドを使用したインスタンス化が可能なすべてのサービスのリストを返します。

add_service
  • <service-type>
  • <instance-name>
  • optional-parameters

指定したサービスタイプのサービスの追加が、所定のインスタンス名を使用して行われます。 get_services_to_add を実行して、インスタンス化が可能なサービスのリストを取得します。このコマンドでは、サービスが追加されたパスが返されます。

help add_service <service-type> を実行すると、そのサービスタイプについての特定のヘルプが表示されます。例えば、そのサービスに必要なパラメーターなどです。

add_service gdbserver
  • <Processor Service>
  • <port number>

gdbserverをインスタンス化します。

add_service tcp
  • <instance name>
  • <ip_addr>
  • <port_number>

イーサネット経由でデバッグリンクを提供するTCP/IPポートに接続できます。

add_service transceiver_channel_rx
  • <data_pattern_checker>
  • <path>
  • <transceiver path>
  • <transceiver channel address>
  • <reconfig path>
  • <reconfig channel address>

Transceiver Toolkitのレシーバーチャネルをインスタンス化します。

add_service transceiver_channel_tx
  • <data_pattern_generator>
  • <path>
  • <transceiver path>
  • <transceiver channel address>
  • <reconfig path>
  • <reconfig channel address>

Transceiver Toolkitのトランスミッター・チャネルをインスタンス化します。

add_service transceiver_debug_link
  • <transceiver_channel_tx path>
  • <transceiver_channel_rx path>

Transceiver Toolkitのデバッグリンクをインスタンス化します。

get_version

該当なし

現在のSystem Consoleのバージョンとビルド番号を返します。

get_claimed_services
  • <claim>

所定のclaimグループの場合、要求されたサービスのリストを返します。返されるリストはパスとサービスタイプのペアで構成されています。各ペアが1つの要求されたサービスです。

refresh_connections

該当なし

使用可能なハードウェアをスキャンします。また、使用可能なサービスパスを更新します (変更があった場合)。

send_message
  • <level>
  • <message>

所定のレベルのメッセージをメッセージウィンドウに送信します。使用可能なレベルは、info、warning、error、およびdebugです。