インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

2.3.6. バッファー取得モードの選択

キャプチャしたデータバッファーをロジック・アナライザーで編成する方法を指定すると、データ取得のためにSignal Tapに必要なメモリー量を削減できることがあります。

Signal Tapロジック・アナライザーには、2種類の取得バッファーがあります。非セグメント化 (または循環) バッファーとセグメント化バッファーです。

  • 非セグメント化バッファーの場合、Signal Tapロジック・アナライザーでは、メモリー空間全体を単一のFIFOとして扱い、バッファーを連続的に満たします。これは、ロジック・アナライザーによって一連の定義済みトリガー条件に達するまで行われます。
  • セグメント化バッファーの場合、メモリー空間は個別のバッファーに分割されます。各バッファーは、別々のFIFOとして機能し、独自トリガー条件のセットが備わります。また、非セグメント化バッファーとして動作します。取得中にアクティブになるバッファーは1つだけです。Signal Tapロジック・アナライザーが次のセグメントに進むのは、アクティブセグメントのトリガー条件が達成された後です。

非セグメント化バッファーを使用する場合は、ストレージ・クオリフィケーション機能を使用して、取得バッファーに書き込むサンプルを決定します。セグメント化バッファーとストレージ・クオリフィケーション機能を備えた非セグメント化バッファーは両方とも、使用可能なメモリー領域を最大限活用するのに役立ちます。

図 17.  Signal Tapロジック・アナライザーで使用するバッファータイプの比較次の図に示すのは、2つのバッファータイプの違いです。

非セグメント化バッファーとセグメント化バッファーの両方で、プリセットのトリガーポジション (Pre-Trigger、Center Trigger、Post-Trigger) が使用できます。もしくは、State-Based Triggeringタブを使用して、カスタムのトリガーポジションの定義も可能です。詳しくは、トリガーポジションの指定を参照してください。