インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

1.1.2. 一般的なデバッグ要件に対する推奨ツール

表 2.  一般的なデバッグ要件に対する推奨ツール (1)
要件 Signal Probe Logic Analyzer Interface (LAI) Signal Tap Logic Analyzer 詳細
より多くのデータストレージ N/A X

LAIツールを備えた外部ロジック・アナライザーでは、キャプチャデータをSignal Tapロジック・アナライザーよりも多く保存できます。これは、外部ロジック・アナライザーでは、より大きなバッファーにアクセスできるためです。

Signal Probeツールでは、データのキャプチャまたは格納はしません。

より高速のデバッグ X X LAIまたはSignal Probeツールは、外部機器 (オシロスコープやミックスド・シグナル・オシロスコープ (MSO) など) と併用可能です。この機能により、タイミングモードへのアクセスが可能で、結合されたデータのストリームのデバッグができます。
ロジックデザインへの最小限の影響 X X (2) X (2) Signal Probeツールは、ノードの段階的な配線をピンに対して行いますが、デザインロジックには影響しません。

LAIでは、最小限のロジックをデザインに追加し、必要とするデバイスリソースは少なくなります。

Signal Tapロジック・アナライザーのデザインへの影響はほとんどありません。これは、Compilerでは、デバッグロジックを個別のデザイン・パーティションと見なすからです。

短いコンパイルおよび再コンパイル時間 X X (2) X (2)

Signal Probeでは、インクリメンタル配線を使用して、信号の接続を予約済みのピンに対して行います。この機能によって可能になるのは、ソース信号の選択を変更する際の迅速な再コンパイルです。

Signal Tapロジック・アナライザーおよびLAIでは、独自のデザイン・パーティションを再構築して、再コンパイル時間を短縮できます。

高度なトリガー機能 N/A N/A X Signal Tapロジック・アナライザーのトリガー機能は、市販のロジックアナライザーに匹敵します。
低I/O使用率 X

Signal Tapロジック・アナライザーには追加の出力ピンは必要ありません。

LAIおよびSignal Probeの両方でI/Oピン・アサインメントが必要です。

迅速なデータ取得 N/A X Signal Tapロジック・アナライザーによるデータ取得の速度は200 MHz以上です。

シグナル・インテグリティーで発行する取得速度の制限は、LAIを使用する外部ロジック・アナライザーに対するものです。

JTAG接続が不要 X X

Signal ProbeおよびSignal Tapにはデバッグのためのホストは不要です。

LAIを備えたFPGAデザインで必要とするのは、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアを実行しているホストに対するアクティブJTAG接続です。

外部機器が不要 X

Signal Tapロジック・アナライザーで必要とするのは、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアまたはスタンドアロンのSignal Tapロジック・アナライザーを実行するホストからのJTAG接続のみです。

Signal ProbeおよびLAIでは、外部デバッグ装置の使用が必要です。例えば、マルチメーター、オシロスコープ、ロジック・アナライザーなどです。

注 :

    • X : 当該機能に対する推奨ツールです。
    • — : ツールは当該機能に対して使用可能ですが、最良の結果が得られない場合もあります。
    • N/A : 当該機能は選択したツールには適用されません。