インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

7.5.2.4. Eye View

System ConsoleのEye Viewは、トランシーバー・ツールキットで使用されているものと良く似ています。

アイビューアーを使用すると、アイスキャンのレンダリングおよびコンフィグレーションができますが、実際にデバイス固有のドライバー呼び出しを実装してアイをスキャンすることはできません。これにより、次のようなアイキャプチャと解析のすべての側面を柔軟に定義することができます。

  • アイのスキャン
    • フル・ラスター・スキャン
    • ボーダースキャン (補間ありまたはなし)
    • 十字形アイ
  • アイスキャンのコンフィグレーション
    • ステップサイズ (X, Y)
    • ドウェル
  • アイのメトリックまたは統計の計算
    • 高さ
    • 形状
    • 直線性
    • PAM4固有の品質メトリック

これにより、各トランシーバーのアイでは、詳細が入力され、時間の経過とともに簡単に拡張されて、生成したアイのアルゴリズムおよび新しい統計情報を更新します。

System Consoleでは、インスタンス・チャネル・ペアごとに1つのアイビューアーだけをいつでも開くことができます。つまり、特定のアイビューアーGUIの1対1のマッピングが、FPGA上のアイキャプチャ (ODI) ハードウェアの特定のインスタンスにあるということです。これは、トランシーバー・ツールキットのレシーバーまたはリンクごとの高度なタブに類似しています。

図 98. System ConsoleのEye View

スタート/ストップ・モード

アイビューアーには、 StartStopのボタンがあります。Startボタンでは、現在のインスタンスに関連付けられているアイビューアーのコールバックをトリガーし、選択したチャネルを渡します。Stopボタンを使用すると、不完全なアイスイープのキャンセルができます。

注: Resultsテーブル には、手動で停止したアイのエントリーは表示されません。

ヒートマップの視覚化

ヒートマップの視覚化は、アイを表示するために使用され、コンフィグレーション可能なBER勾配が表示されます。勾配は、BER範囲から16進数カラーコードへのマップです。GUIでは次の機能をサポートしています。

  • 各セルのBERツールチップ
  • マップをPNGとしてエクスポートする機能
  • ズーム

Eye Configurationペイン

Eye Configurationペインでは、現在のEye Viewセッションのツールキット固有の設定のコンフィグレーションができます。

パラメーター (GUIコンポーネントとして表示) がアイビューアーのコンフィグレーション・ペインに追加された場合、その使用目的は、アイスキャン実行の動作と詳細に影響を与えることす。

Resultsテーブル

Resultsテーブルには、現在のすべてのアイスキャンの結果が保持され、統計情報が表示されます。アイスキャンの実行中は、部分的な結果の表示はされません。ただし、進行状況バーには、進行中のアイスキャンの現在の進行状況が表示されます。

アイスキャンが正常に完了すると、新しいエントリーが結果テーブルに追加され、そのエントリーが自動的にフォーカスを取得します。Resultsテーブルの特定のエントリーを選択すると、ヒート・マップ・ビューはそれに関連付けられたアイのデータをレンダリングします。Resultsテーブルには、選択したエントリーにコンテキスト依存メニューが用意されます。これによってサポートされる機能は次のとおりです。

  • テスト・ケース・パラメーターのデバイスへの適用
  • エントリーの削除