インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

2.3.8.1. Input Portモード

Input Portモードを使用する場合、 Signal Tapロジック・アナライザーでは、デザインからの信号を入力として受け取ります。 取得中に、信号がクロックエッジでHighの場合、Signal Tapロジック・アナライザーでは、データをバッファーに格納します。クロックエッジで信号がLowの場合、ロジック・アナライザーでは、データサンプルを無視します。内部ノードを指定しない場合、ロジック・アナライザーでは、この入力ポートに対してピンを作成して接続します。

Signal Tapロジック・アナライザー・インスタンスの作成に .stp ファイルを使用している場合、storage qualifier信号の指定に Setup タブの入力ポートフィールドを使用します。このポートを指定して、プロジェクトをコンパイルしてください。

IPパラメーター・エディターを使用する場合、指定済みのストレージ・クオリフィケーション入力ポートの表示は、生成されるインスタンス化テンプレートにされます。その後で、このポートをRTL内の信号に接続します。入力ポートstorage qualifierをイネーブルすると、信号を受け入れて述語を作成します。これが行われるのは、信号が取得バッファーに記録されるときで、指定したトリガー条件の発生前または発生後です。つまり、指定したトリガーの役割は、ロジック・アナライザーをトリガーしてポストフィル状態に移行させることです。選択した入力ポートstorage qualifier信号では、サンプルの記録を制御します。

次の例では、同じデータの2つの波形を比較および対比しています。1つはstorage qualifierが有効になっていない (Continuousはサンプルを常に記録し、事実上storage qualifierはない) 場合です。もう1つはInput Portモードです。波形 data_out[7] の一番下の信号は、入力ポートstorage qualifier信号として使用されます。連続モードの波形で示している01h、07h、0Ah、0Bh、0Ch、0Dh、0Eh、0Fh、10hは、 data_out[7] バス値のシーケンスです。storage qualifier信号は、このバス値でアサートされます。下の入力ポートstorage qualifierの波形で示しているのは、入力ポートstorage qualifierをイネーブルにしたときに data_out バスの同じトラフィック・パターンが記録される様子です。記録される値は、01h、07h、0Ah、0Bh、0Ch、0Dh、0Eh、0Fh、10hの繰り返しシーケンスです (Continuousモードと同じ)。

図 22. 繰り返しデータパターンのデータ取得におけるContinuousモードとInput Port Captureモードの比較
  • Continuousモード :
  • Input Port Storage Qualifier: