インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 9/30/2019
Public
ドキュメント目次

2.5.3.1. Incremental Routeフローの使用

Incremental Routeフローを使用するには、次の手順を実行します。
  1. デザインを開き、Analysis & Elaboration (またはフルコンパイル) を実行して、Signal Tapでノードを視覚化します。
  2. Signal Tapをデザインに追加します。
  3. Signal Tap Signal Configurationペインで、Nodes AllocatedフィールドのManualをTrigger and Dataノード (使用していればStorage Qualifier) に対して指定します。
    図 56. ノードの手動割り当て

    ノードの手動割り当てによって、デザインにコンパイルするノード数を制御できます。これは、Incremental Routeフローでは重要です。

    Auto割り当てを選択すると、デザインにコンパイルされるノードの数がSetupタブのノードの数と一致します。ノードを後で追加すると、デバイスに必要なノード数とコンパイルされるノード数にミスマッチが生じ、フルコンパイルの実行が必要になります。

  4. デバッグプロセスに必要であると推定されるノード数を指定します。ノード数は後で増やすことができますが、コンパイル時間が長くなります。
  5. タップするノードを追加します。
  6. プロジェクトのコンパイルが完了していない場合は、フルコンパイルを実行してください。それ以外の場合は、Rapid Recompileを使用してインクリメンタル・コンパイルを開始します。
  7. 対象の追加信号をデバッグして確定します。
  8. Allow incremental route changes only lock-modeを選択します (オプション)。
    図 57. Incremental Route Lock-Mode
  9. ノードの追加をSignal Tap Setupタブで行います。
    • 指定した手動割り当てノード数を超えないようにしてください。
    • ランタイム・コンフィグレーションが可能な設定以外は変更しないでください。
  10. ツールバーのRapid Recompileアイコン をクリックします。もしくは、Processing > Start Rapid Recompileの順でクリックします。
    注: ここまでの手順でRapid Recompileの設定はできますが、実際のRapid RecompileプロセスはRapid Recompileの実行時に開始します。