インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ユーザーガイド: デバッグツール

ID 683819
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

2.4.5.2.1. State-Based Triggering Flowタブ

State-Based Trigger Flowタブは、カスタムのステートベース・トリガー・フローの制御インターフェイスです。

このタブが使用可能なのは、Trigger Flow ControlリストでState-Basedを選択した場合のみです。Trigger Flow ControlSequentialに指定すると、State-Based Trigger Flowタブは表示されません。

図 51. State-Based Triggering Flowタブ

State-Based Trigger Flowタブには次の3つのペインが含まれています。

State Diagramペイン

State Diagramペインでは、トリガーフローの概要がグラフィック表示されます。このペインには、使用可能なステート数とそのステート遷移が表示されます。使用可能なステート数の調整には、概要のグラフィック表示の上にあるメニューを使用します。

State Machineペイン

State Machineペインのテキスト入力ボックスでは、各ステートに関連付けられたトリガーフローとアクションを定義します。

  • トリガーフローの定義には、Signal Tap Trigger Flow Description Languageを使用します。これは単純な言語で、「if-else」条件宣言に基づいています。
  • マウスをカーソルの上に移動するとツールヒントが表示され、ステートボックスへのコマンド入力が誘導されます。
  • GUIでは、フロー記述の構文チェックをリアルタイムで提供し、テキストフロー内のエラーをハイライト表示します。

State Machineの説明テキストボックスには、デフォルトで、ステートごとに1つのテキストボックスが表示されます。また、全フローの説明表示を1つのテキストフィールドですることもできます。このオプションが役立つのは、フロー記述をテンプレートまたは外部テキストエディターからコピーして貼り付ける場合です。ステートごとのウィンドウ間、あるいは1つのウィンドウ内のすべてのステートをトグルするには、適切なオプションをState Display modeで選択します。

Resourcesペイン

Resourcesペインでは、ステータスフラグとカウンターの宣言をCustom Triggering Flowの条件式に対して行うことができます。

  • カウンターの増分/減分やステータスフラグの設定/クリアは、トリガーフロー内で実行できます。
  • 指定できるのは、最大20個のカウンターと20個のステータスフラグです。
  • カウンターフラグおよびステータスフラグの初期化には、テーブル内のロウを右クリックし、Set Initial Valueを選択します。
  • カウンター幅の指定には、表中のカウンターを右クリックし、Set Widthを選択します。
  • トリガーフロー仕様のデバッグの支援のため、ロジック・アナライザーでは、カウンターおよびフラグ値の動的更新を、取得開始後に行います。

Configurable at runtime設定では、実行に変更するオプションの制御ができます。このとき、再コンパイルは不要です。

表 8.  State-basedトリガーフローでのランタイムのリコンフィグレーションが可能な設定
設定 説明
goto アクションのデスティネーション ステート遷移のデスティネーションの変更がランタイムにできます。
比較値 ブール式の比較値をランタイムに変更できます。さらに、 segment_trigger およびトリガー・アクション・ポストフィルcount引数も実行時に変更できます。
比較演算子 ブール式の演算子の変更がランタイムにできます。
論理演算子 ブール式の論理演算子の変更がランタイムにできます。