AN 886: Agilex™ 7 デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 10/09/2023
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ドキュメント目次

9.7.1. Linux*またはRTOSの使用

SoC FPGAのオペレーティング・システムの選択には、次のような多くの内容が考慮されます。
  • オペレーティング・システムの機能
  • ライセンス条項
  • OSに基づく共同ソフトウェア・プロジェクトおよびフレームワークの利用可否
  • 利用可能なデバイスドライバーおよびリファレンス・ソフトウェア
  • 社内のレガシーコードおよびオペレーティング・システムに関する知識
  • お使いのシステムのリアルタイム要件
  • アプリケーションに必要な機能上の安全性およびその他の認証

アプリケーションに適したオペレーティング・システムを選択する際は、SoC FPGAで使用可能な商用のオープンソース・オペレーティング・システムで提供される機能とサポートサービスについて理解している必要があります。 インテル® のOSパートナーのウェブサイトから、選択を行う際に参考となる情報を入手することができます。プロバイダーに問い合わせ、 Agilex™ 7のサポートが希望する期間で利用可能かを確認します。

Linux*は現在、 Agilex™ 7デバイスに対してYoctoベースのルート・ファイルシステムで有効になっています。

パートナーOSプロバイダーにより、SoC FPGAデバイスに対するボード・サポート・パッケージおよび商用サポートが提供されています。Linuxコミュニティーもまた、SoC FPGAデバイスに対するボード・サポート・パッケージおよびコミュニティー・サポートを提供しています。

オペレーティング・システムとベアメタル・アプリケーションのリアルタイム・パフォーマンスに関しては、多くの誤解があります。 Arm* Cortex* のAクラス・プロセッサーの場合、リアルタイム・オペレーティング・システムはプロセッサーのリソースを効率的に使用する機能を多数提供しています。また、ランタイムのアプリケーションを管理する機能も提供されています。

これらで得られる効率性により、アプリケーションには十分なリアルタイム・パフォーマンスがもたらされ、利用可能なデバイスドライバー、ミドルウェア・パッケージ、ソフトウェア・アプリケーションおよびサポートサービスの大部分を継承できるようになります。オペレーティング・システムを選択する際にはこの内容を考慮することが重要です。