AN 886: Agilex™ 7 デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 10/09/2023
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ドキュメント目次

5.1.4.2. システムリセットに関する考慮事項

表 22.  システムリセットのチェックリスト
番号 チェック欄 チェック項目
1   インテル® では、リセットリリースIPをデザインで使用して既知の初期化状態を提供し、ロジックで動作を開始することを強く推奨しています。リセットリリースIPに関しては、 Agilex™ 7コンフィグレーション・ユーザーガイドで説明されています。
4つのウォッチドッグ・タイマーのいずれかが設定時間に達し、SDMへのシステムリセット要求が生成されると、SDMは次の3つのタイプのシステムリセットのいずれかを実行します。
  • HPSコールドリセット
  • HPSウォームリセット
  • リモート・アップデートのトリガー
注: Quartus® Primeプロ・エディション・ツール内から、これらの3つのオプションの1つを選択できます。
Quartus® Primeプロ・エディション・ツールで、次の内容を行います。
  1. HPS Clocks and resets タブを選択します。
  2. Resets タブを選択します。
  3. 「Enable watchdog reset」チェックボックスをクリックします。
  4. 「How SDM handles HPS watchdog reset」ラベルのプルダウンメニューの3つの選択肢から1つを選択します。
    • HPSコールドリセット
      • HPSへの影響: SDMはプロセッサーをリセット状態に維持します。SDMは、コールドリセットの前にデバイスにロードされたものと同じビットストリームから、FSBLをHPSオンチップメモリーにロードします。正常に終了すると、SDMはHPSのリセットを解除します。それにより、プロセッサーはリセット例外アドレスからコードの実行を開始します。
      • ファブリックへの影響: リセット中にStructured ASICコア・ファブリックは変更されません。リセット終了後に、ソフトウェアではファブリック部分をリコンフィグレーションするかしないかを決定します。
    • HPSウォームリセット
      • HPSへの影響: SDMはプロセッサーをリセット状態に維持します。FSBLはウォームリセット中はオンチップRAMに維持されます。SDMがプロセッサーのリセットを解除すると、プロセッサーはオンチップRAMのFSBLを実行します。
      • ファブリックへの影響: ファブリック部分はリセット時は維持されます。リセット終了後に、ソフトウェアではファブリック部分をリコンフィグレーションするかしないかを決定します。
    • リモートアップデートのトリガー
      • HPSへの影響: SDMはプロセッサーをリセット状態に維持します。SDMは、次に有効な *.pof イメージまたはファクトリー・イメージからFSBLをHPSオンチップメモリーにロードします。*.pof には、HPSのファブリック部分をコンフィグレーションするためのデータとFSBLペイロードが含まれます。正常に終了すると、SDMはHPSのリセットを解除します。それにより、プロセッサーはリセット例外アドレスからコードの実行を開始します。
      • ファブリックへの影響: ファブリック部分がまず消去され、その後、次に有効なコアRBFまたはファクトリー・コアRBFでリコンフィグレーションされます。有効なファクトリーRBFが常に存在している必要があります。