AN 886: Agilex™ 7 デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 10/09/2023
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ドキュメント目次

7.5. エリアおよびタイミングの最適化

表 91.  エリアおよびタイミングの最適化に関するチェックリスト
番号 チェック欄 チェック項目
1   フルコンパイルの実行前にタイミングの見積もりが必要な場合は、Fitter (Plan) を実行します。
2   Quartus® Primeの最適化機能を使用して、タイミング・クロージャーの達成、またはリソース使用率を改善します。

このセクションでは、 Quartus® Prime開発ソフトウェアが提供する、エリア (またはリソース使用率) およびタイミング・パフォーマンスの最適化に役立ついくつかの機能を紹介します。タイミング解析の結果、デザイン要件が満たされていないことが報告される場合は、デザインや設定を変更し、デザインを再コンパイルしてタイミング・クロージャーを達成する必要があります。コンパイルの結果、フィッティング・エラー・メッセージが表示される場合は、変更を行うことで配置配線が成功するようにします。

Fitter (Plan) を実行し、開発ソフトウェアで完全な配置配線を行う前にデザインのタイミング結果を見積もります。Processing > Start > Start Fitter (Plan) をクリックし、解析および合成の実行後に初期のコンパイル結果を生成します。

物理合成の最適化では、配置固有の変更をネットリストに行い、特定のインテルデバイスの結果を向上させます。パフォーマンスの最適化を行うには、Compiler SettingsHigh Performance Effort または Superior Performance 最適化モードを選択します。このような最適化モードでは、Advanced Fitter SettingsAdvanced Physical Synthesis オプションをオンにします。これらのオプションをオンにした場合は、デザインの結果が改善していることを確認します。デザインのタイミング要件を満たすうえでこれらのオプションが必要ない場合は、オプションをオフにしてコンパイル時間を短縮します。

Design Space Explorer II (DSE II) はユーティリティーで、リソース、パフォーマンス、または消費電力の最適化目標に対して最適なプロジェクト設定を特定するプロセスを自動化します。DSE IIでは、複数のシードを試み、要件を満たすものを特定します。Exploration Panel > Exploration modeを使用すると、試行スペースを事前に定義し、複数のコンパイルでデザインのパフォーマンス、改善エリア、または消費電力の削減をターゲットにすることができます。

特定の最適化領域に関しては、 Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザインの最適化で、次に示す該当セクションを参照してください。
表 92.  
最適化領域
1 Design Space Explorer II
3 ネットリストの最適化と物理合成
4 エリア最適化
5 タイミング収束と最適化
1および5 消費電力の最適化