AN 886: Agilex™ 7 デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 10/09/2023
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ドキュメント目次

7.9. 消費電力の解析

表 96.  消費電力解析のチェックリスト
番号 チェック欄 チェック項目
1   コンパイル終了後、Power Analyzerで消費電力と熱放散を解析します。
2   正確な信号アクティビティーを提供します。可能な場合はゲートレベル・シミュレーションの .vcd を使用して、正確な消費電力の解析結果を得るようにします。
3   正確な動作条件を指定し、消費電力の解析を行います。

デザインの完了前に、 インテル® FPGA Power and Thermal Calculatorを使用して消費電力を見積もります。デザインのコンパイル後は、 Quartus® Prime Power Analyzerで消費電力と熱放散を解析し、デザインが電源バジェットおよび熱バジェットに違反していないことを確認します。

デザインをコンパイルして (デザインリソース、配置配線およびI/O規格に関する情報を提供し)、信号アクティビティー・データ (トグルレートと静的確率) を提供することで、Power Analyzerを使用します。信号アクティビティー・データの導出は、シミュレーション結果、またはユーザー定義のデフォルトのトグルレートとベクトルレスの推定値から行うことができます。解析に使用する信号アクティビティーは、実際の動作を表すものでなければなりません。最も正確な消費電力の見積もりには、サードパーティー製シミュレーション・ツールの .vcd 出力ファイルでのゲートレベルのシミュレーション結果を使用します。シミュレーション・アクティビティーには、現実的な期間の典型的な入力ベクトルを含めます。機能検証時に良く使用されるコーナーケースではありません。推奨されるシミュレーター設定 (グリッチ・フィルタリングなど) を使用して良好な結果が得られるようにします。

また、コア電圧、デバイスの電力特性、周囲温度とジャンクション温度、冷却ソリューション、ボードの熱モデルなどの動作条件を指定する必要があります。Settings ダイアログボックスの Operating Settings and Conditions ページで、適切な設定を選択します。

ダイナミック消費電力、スタティック消費電力、およびI/O熱消費電力を計算するには、Processingメニューの Power Analyzer Tool をクリックします。このツールは、解析に使用する信号アクティビティーの概要と、信号アクティビティーのデータソースの全体的な品質を反映する信頼性メトリックも提供します。

このレポートは、提供されたデータに基づく消費電力の見積もりであり、電力仕様ではありません。デバイスの電力仕様については、 Agilex™ 7デバイス・データシートを参照してください。