AN 886: Agilex™ 7 デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 10/09/2023
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ドキュメント目次

7.10.1.4. I/O消費電力に関するガイドライン

表 101.  I/O消費電力に関するガイドラインのチェックリスト
番号 チェック欄 チェック項目
1   I/O消費電力に関するガイドラインを確認します。

I/Oバッファーのダイナミック消費電力は総負荷容量に比例するため、負荷容量が低くなると消費電力が低減します。

LVTTLやLVCMOSなどの非終端I/O規格のレール間出力スイングは、VCCIO 電源電圧に等しくなります。ダイナミック消費電力は電圧の2乗に比例するため、より低い電圧のI/O規格を使用して、ダイナミック消費電力を削減します。このようなI/O規格では、スタティック電力をほとんど消費しません。

ダイナミック消費電力は、出力遷移の周波数にも比例するため、SSTLなどの抵抗終端I/O規格を高周波アプリケーションに使用します。出力負荷電圧のスイングは、バイアスポイント周囲でVCCIO よりも小さくなります。したがって、同様の条件下では、非終端I/Oよりもダイナミック消費電力が低くなります。

抵抗終端I/O規格では、電流が絶えず終端ネットワークに流れ込むため、スタティック消費電力が大きくなります。抵抗終端I/O規格を使用する際は、速度要件と波形要件を満たす最小のドライブ強度を使用して、スタティック消費電力を最小限に抑えます。利用可能な場合はダイナミックOCTを使用して、アクティブに使用していない際に入力ピンのオンチップ並列終端を無効にすることで、スタティック消費電力を削減します。

外部デバイスによる電力消費は、 インテル® FPGA Power and Thermal Calculatorでの計算には含まれません。よって、システムの消費電力の計算に別途含める必要があります。