AN 886: Agilex™ 7 デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 10/09/2023
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ドキュメント目次

2.6. I/Oの概要

デバイスをコンフィグレーションする際に最も重要な考慮事項の1つは、 Agilex™ 7 SoCデバイス内でのI/Oの構成を理解することです。

1. HPS EMIF I/O

最大4つのモジュラーI/OサブバンクをSDRAMメモリーに接続することができます。I/Oバンクの1つを使用して、アドレス、コマンド、およびECCデータ信号を接続します。他のバンクは、データ信号を接続するためのものです。モジュラーI/Oサブバンクは、HPSブロックに隣接するように配置する必要があります。

詳細は、外部メモリー・インターフェイス Agilex™ 7 FPGA IPユーザーガイド ハード・プロセッサー・サブシステム向け Agilex™ 7 EMIF を参照してください。

2. HPS専用I/O

この48個のI/Oは、HPS内に物理的に配置され、HPSに専用です。また、HPSクロックおよび大容量ストレージ・フラッシュメモリーを含むペリフェラルに使用されます。

注: HPS EMIF I/OおよびHPS専用I/Oは、HPSデバイスにのみ配置されます。

3. セキュア・デバイス・マネージャー (SDM) 専用I/O

SDMには24個の専用I/Oがあります。これには、JTAG、クロック、リセット、コンフィグレーション、リファレンス電圧、ブートとコンフィグレーションのフラッシュ・インターフェイス、およびMSELなどがあります。

注: SDM専用I/Oは、FPGAデバイスとHPSデバイスの両方にあります。

4. 汎用I/O

汎用I/Oは、FPGAロジック、FPGA外部メモリー・インターフェイス、および高速LVDS SERDESインターフェイスに使用することができます。ほとんどのHPSペリフェラル・インターフェイスは、FPGAファブリックにエクスポートしてカスタム適応およびFPGA I/Oへのルーティングを行うことができます。

注: GPIOは、FPGAデバイスとHPSデバイスの両方にあります。
次の表は、各I/Oタイプの特性をまとめたものです。
表 9.  I/Oタイプの概要
  HPS専用I/O HPS EMIF I/O SDM専用I/O 汎用I/O
使用可能なI/Oの数 48 最大3つのI/O、48サブバンク (I/O 96バンクを2つ使用) 24 その他すべてのデバイスI/O
位置

HPS内

HPSを備えるデバイスでのみ使用可能

HPSを備えるデバイスでのみ使用可能

  • バンク3Cの下側サブバンク
  • バンク3Dの上側および下側サブバンク

SDM内

I/O行はFPGAデバイス内
サポートされる電圧 1.8V

1.2V DDR4プロトコル

1.1V DDR5プロトコル

LPDDR5

詳細は、 Agilex™ 7 FPGAs and SoCs Device Data Sheetを参照してください。

1.8V

Agilex™ 7 Fシリーズ Agilex™ 7 Iシリーズ: 1.2V I/O、1.5V I/O

Agilex™ 7 Mシリーズ: 1.05V I/O、1.1V I/O、1.2V I/O、1.3V I/O

用途

HPSクロック、HPSペリフェラル、大容量ストレージフラッシュ、HPS JTAG

HPSメインメモリー SDM専用ピンを介してのFPGA JTAG、クロック、リセット、コンフィグレーション、リファレンス電圧、ブートおよびコンフィグレーション・フラッシュ・インターフェイス 汎用I/O
タイミング制約 固定 メモリー・コントローラーIPによって提供される 固定 ユーザー定義で、メモリー・コントローラーIPによって提供される
推奨ペリフェラル

イーサネットPHY、USB PHY、大容量ストレージフラッシュ (NAND、SD/MMC)、TRACEデバッグなどのHPSペリフェラルI/O

DDR4 ブートおよびコンフィグレーション・ソース、SDM専用ピンを介したFPGA JTAG、MSEL信号、およびAVSTx8は、SDMに接続される

低速HPSペリフェラル (I2C、SPI、EMAC-MII)、FPGA I/O (FPGA EMIFなど)、汎用I/O、AVSTx16、AVSTx32、およびその他の並列およびコントロール/ステータスI/Oにインターフェイス接続するLVDS SERDES

詳細は、この表の下にある2つの注記を参照。

注: Agilex™ 7 Fシリーズおよび Agilex™ 7 Iシリーズのデバイスには、3種類のI/Oバンクがあります (GPIO、HPS、SDM I/Oバンク)。これらのI/Oバンクは、 Agilex™ 7 Fシリーズ Agilex™ 7 Iシリーズデバイスにおいてバンクの一番上と一番下の行にあります。
注:

Agilex™ 7 Mシリーズデバイスには、3種類のI/Oバンクがあります (GPIO-B、HPS、SDM I/Oバンク)。これらのI/Oバンクは、 Agilex™ 7 Mシリーズデバイスにおいてバンクの一番上と一番下の行にあります。