AN 886: Agilex™ 7 デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683634
日付 10/09/2023
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ドキュメント目次

9.12. システムリセットに関する考慮事項

4つのウォッチドッグ・タイマーのいずれかが期限切れになり、SDMへのシステムリセット要求が生成されると、SDMでは、次の3つのタイプのシステムリセットの1つを実行します。
  • HPSコールドリセット
  • HPSウォームリセット
  • リモート・アップデートのトリガー
注: この3つのオプションのうちの1つを Quartus® Primeプロ・エディション・ツール内から選択します。
Quartus® Primeプロ・エディション・ツールで、「HPS Clocks and resets」タブを選択し、「Resets」タブを選択します。「Enable watchdog reset」チェックボックスをクリックします。その後、「How SDM handles HPS watchdog reset」ラベルのプルダウンメニューにある3つの選択肢から1つを選択します。
  • HPSコールドリセット
    • HPSへの影響: SDMはプロセッサーをリセット状態に維持します。SDMは、コールドリセットの前にデバイスにロードされたものと同じビットストリームから、FSBLをHPSオンチップメモリーにロードします。正常に終了すると、SDMはHPSのリセットを解除します。それにより、プロセッサーはリセット例外アドレスからコードの実行を開始します。
    • FPGAへの影響: リセット中にFPGAコア・ファブリックは変更されません。リセット終了後に、ソフトウェアではFPGA部分をリコンフィグレーションするかしないかを決定します。
  • HPSウォームリセット
    • HPSへの影響: SDMはプロセッサーをリセット状態に維持します。FSBLはウォームリセット中はオンチップRAMに維持されます。SDMがプロセッサーのリセットを解除すると、プロセッサーはオンチップRAMのFSBLを実行します。
    • FPGAへの影響: FPGA部分はリセット時は維持されます。リセット終了後に、ソフトウェアではFPGA部分をリコンフィグレーションするかしないかを決定します。
  • リモートアップデートのトリガー
    • HPSへの影響: SDMはプロセッサーをリセット状態に維持します。SDMは、次に有効な *.pof イメージまたはファクトリー・イメージからFSBLをHPSオンチップメモリーにロードします。*.pof には、SoCのFPGA部分をコンフィグレーションするためのデータとFSBLペイロードが含まれます。正常に終了すると、SDMはHPSのリセットを解除します。それにより、プロセッサーはリセット例外アドレスからコードの実行を開始します。
    • FPGAへの影響: FPGA部分がまず消去され、その後、次に有効なアプリケーション・イメージまたはファクトリー・イメージでリコンフィグレーションされます。有効なファクトリー・イメージが常に存在している必要があります。