外部メモリー・インターフェイス・ インテル® Agilex™ FPGA IPユーザーガイド

ID 683216
日付 12/14/2020
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ドキュメント目次

3.1.7. インテルAgilex EMIFのアーキテクチャー: PLLリファレンス・クロック・ネットワーク

各サブバンクにはI/OバンクのI/O PLLが含まれており、専用の接続を介してそのバンクのPHYクロックツリーを駆動することができます。 EMIF固有の機能に対するサポートに加え、I/OバンクのI/O PLLは、ユーザーロジックの汎用PLL としても機能させることができます。

PLLリファレンス・クロックは、アドレスおよびコマンドサブバンクのみに制約する必要があります。

  • シングルエンドのリファレンス・クロックは、レーン2のピン・インデックス0に制約する必要があります。レーン2のピン・インデックス1を汎用I/Oピンとして使用することはできません。
  • 差動リファレンス・クロックは、レーン2のピン・インデックス0および1に制約する必要があります。

複数のバンクに広がるインテルAgilex外部メモリー・インターフェイスは、それぞれのバンクのPLLを使用します。インテルAgilexのアーキテクチャーでは、比較的短いPHYクロック・ネットワークが可能なため、ジッターとデューティー・サイクルの歪みが低減します。

次のメカニズムにより、複数バンクのインターフェイスにおいて、各I/OバンクのI/O PLLのクロック出力を同相に維持しています。

  • 単一のPLLリファレンス・クロック・ソースがすべてのI/OバンクのI/O PLLに供給されます。リファレンス・クロック信号は、バランスのとれたPLLリファレンス・クロック・ツリーでPLLに到達します。 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは自動的にPLLリファレンス・クロック・ツリーをコンフィグレーションし、クロックツリーが正しい数のバンクに広がるようにします。このクロックは、フリーランニングで、FPGAのコンフィグレーション前に安定している必要があります。
  • EMIF IPでは、PLLのコンフィグレーション (カウンターの設定、帯域幅の設定、補正とフィードバック・モード設定) の値を適切に設定し、PLLのクロック分周器間の同期を維持します。この要件により、特定のメモリー・インターフェイスの周波数とクロックレートに対する有効なPLLリファレンス・クロック周波数が制限されます。インテルAgilex EMIF IPのパラメーター・エディターは、有効なPLLリファレンス・クロック周波数のセットを自動的に計算し表示します。オンボードのオシレーターを使用する場合は、その周波数が、表示されるリストから選択するPLLリファレンス・クロックの周波数と一致していることを確認する必要があります。
図 17. PLLのバランスのとれたリファレンス・クロック・ツリー

バランスのとれたリファレンス・クロック・ツリー