外部メモリー・インターフェイス・ インテル® Agilex™ FPGA IPユーザーガイド

ID 683216
日付 12/14/2020
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ドキュメント目次

6.4.7. インテルAgilex EMIFのピン入れ替えガイドライン

インテルAgilexデバイスでは、EMIFピンの入れ替えは特定の条件下において許可されます。

EMIFデータバイトのIO12レーンには、パッケージレベルで12の信号ピン (ピン0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11) が含まれています。これらの12 x I/Oピンは、ペアと呼ばれる2ピンごとの6つのグループ (ピン0/1のペア0、ピン2/3のペア1、ピン4/5のペア2、ピン6/7のペア3、ピン8/9のペア4、ピン10/11のペア5) に編成されます。

DDR4インターフェイスのx 8データレーン

次の内容は、DDR4インターフェイスの×8データレーンに適用されるEMIF I/Oピンの入れ替え制約です。

  • 各IO12レーンに1バイトのデータレーンを割り当てる必要があります。バイト・レーンはDQ [0:7]、DQSp/DQSnおよびDBInに対応します。
  • DQSpは、IO12ピンのピン4に向かう必要があります。
  • DQSnは、IO12ピンのピン5に向かう必要があります。
  • DBInは、IO12ピンのピン6に向かう必要があります。インターフェイスでDBInピンを使用しない場合、IO12レーンのこのピン6は未接続のままにする必要があります。
  • IO12レーンのピン7は未接続で維持します。 インテル® では、このピン7をメモリー・コンポーネントのTDQSダミーロードに接続し、それをDBIn (ピン6) とともに差動トレースとして配線することを推奨しています。これにより、DIMMのコンフィグレーションで×4または×8のデータの相互運用性を促進します。
  • データバイト (DQ [0:7]) は、IO12レーンの任意のピン [0、1、2、3、8、9、10、11] に接続することができます。選択されているピン内では任意の順列が許可されます。

DDR4インターフェイスのx 4データレーン

インテルAgilexデバイスでは、特定の条件下においてメモリー・インターフェイス内でデータピンを入れ替え、PCBの配線を単純にすることができます。次の表は、DDR4のx4およびx8インターフェイスの入れ替え規則を示しています。インテルAgilexデバイスのピンの入れ替え規則は、以前の10シリーズのデバイスファミリーに対する規則よりも厳格なことに注意してください。

外部メモリー・インターフェイスのIO12レーンは、0から11で示される12個の信号ピンで構成されます。DDR4のx8インターフェイスの場合、2つのピンがDQS-PおよびDQS-N信号に予約され、1つのピンがオプションのDM/DBI信号に予約されています。また、1つのピンを予約する必要があり、残りの8つのピンをDQ信号で使用します。次の表に、サポートされるピンの機能と、相互に入れ替えが可能なピンのグループを示します。同じ入れ替えグループに属するピンは、任意で相互に入れ替えることができます。

表 110.  
IO12内のピン・インデックス DDR4のx8データレーンの機能 入れ替えに関する考慮事項
0 DQピン 入れ替えグループ「A」
1 DQピン 入れ替えグループ「A」
2 DQピン 入れ替えグループ「A」
3 DQピン 入れ替えグループ「A」
4 DQS-Pピン 固定位置 (入れ替え不可)
5 DQS-Nピン 固定位置 (入れ替え不可)
6 DM/DBIピン 固定位置 (入れ替え不可)
7 未使用 固定位置 (入れ替え不可)
8 DQピン 入れ替えグループ「A」
9 DQピン 入れ替えグループ「A」
10 DQピン 入れ替えグループ「A」
11 DQピン 入れ替えグループ「A」

DDR4のx4インターフェイスの場合、2つのニブルを同じIO12レーンにまとめる必要があります。4つのピンがDQS-PおよびDQS-N信号に予約され、残りの8つのピンをDQ信号の実装に使用します。IO12レーンは上半分と下半分に分割され、それぞれのニブルに対応します。一方のニブルに属する信号を、もう一方のニブルに属する信号と入れ替えることはできません。1つのニブル入れ替えグループ内のDQ信号は、相互に入れ替えが可能です。DQSピンの機能が正しいピン位置に移る場合は、ニブル全体 (つまり、ニブル0とニブル1) を相互に入れ替えることも可能です。ただし、このプロセスはx4コンポーネントで構築されているDIMMとx8コンポーネントで構築されているDIMM間の相互運用を許可しないため、JEDEC準拠のDIMMインターフェイスには推奨されません。相互運用に関しては、 x4 DIMMの実装 で説明されています。

次の表に、x4モードでサポートされるピンの機能と、相互に入れ替えが可能なピンを示します。

表 111.  
IO12内のピン・インデックス DDR4のx4データレーンの機能 入れ替えに関する考慮事項
0 DQピン (下位ニブル) 入れ替えグループ「A」 ニブル0
1 DQピン (下位ニブル) 入れ替えグループ「A」
2 DQピン (下位ニブル) 入れ替えグループ「A」
3 DQピン (下位ニブル) 入れ替えグループ「A」
4 DQS-Pピン (下位ニブル) 固定位置 (入れ替え不可)
5 DQS-Nピン (下位ニブル) 固定位置 (入れ替え不可)
6 DQS-Pピン (上位ニブル) 固定位置 (入れ替え不可) ニブル1
7 DQS-Nピン (上位ニブル) 固定位置 (入れ替え不可)
8 DQピン (上位ニブル) 入れ替えグループ「B」
9 DQピン (上位ニブル) 入れ替えグループ「B」
10 DQピン (上位ニブル) 入れ替えグループ「B」
11 DQピン (上位ニブル) 入れ替えグループ「B」
  • x4/x8の相互運用性の実現には、ニブル1が物理的なJEDEC準拠のDIMMのDQS[17:9] に対応している必要があります。
  • ニブル0と1では、IO12レーンの12の信号すべてで、x8ベースのDQSグループに指定されている規則と同じスキューマッチングの規則に従う必要があります。
注: 現在のバージョンの インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、上の表に記載されているすべての規則が適用されるとは限りません。それらの規則は、ソフトウェアの今後のバージョンで適用されます。

DDR4インターフェイスのx4またはx8におけるA/CおよびCLKレーン

バンク内のアドレスおよびコマンド信号と制御信号は入れ替えることができません。

CLKのp/nビット (pレーンとnレーン) とDQSビットを相互に入れ替えることはできません。