外部メモリー・インターフェイス・ インテル® Agilex™ FPGA IPユーザーガイド

ID 683216
日付 12/14/2020
Public

このドキュメントの新しいバージョンが利用できます。お客様は次のことを行ってください。 こちらをクリック 最新バージョンに移行する。

ドキュメント目次

4.2.29. ecc6: 最新のドロップされた訂正コマンドのアドレス

アドレス=146 (32ビット)

フィールド ビットHigh ビットLow 説明 アクセス
sts_corr_dropped_addr 31 0 最新のドロップされた訂正コマンドのアドレスです。 読み出し

DDR3およびDDR4インターフェイスのECCエラーについて

ECCエラーは、シングルビット・エラー (ECCコードで訂正可能) またはダブルビット・エラー (訂正不可能) のいずれかに分類されます。ECCエラーの発生有無は、ecc4レジスターフィールドのsts_ecc_intrsts_sbe_errorsts_dbe_errorの値を確認することで特定することができます。

  • ダブルビット・エラーが発生している場合は、メモリーが破損しており、ECCコードで訂正できないことを示しています。システムの再起動を選択することができます。
  • シングルビット・エラーが発生している場合、コントローラーは固定データとECCコードを使用してメモリーへのライトバックを実行することにより、エラーの訂正を試みます。ライトバックは、IPパラメーターのControllerタブで、Enable Auto Error Correction to External Memoryを選択している場合に有効になります。ライトバックでは、コマンドキューとデータFIFOバッファーにスペースが必要です。インテルAgilex FPGAには16個のコマンドキューしかないため、コントローラーがライトバックをスケジュールできないことがあります。その場合、ライトバックはドロップされる可能性があります。ライトバックがドロップされたか否かは、ecc4レジスターフィールドのctrl_ecc_sts_corr_dropped_count ctrl_ecc_sts_corr_dropped_addrctrl_ecc_sts_corr_droppedctrl_ecc_sts_intrレジスターのステータスを読み出すことで特定することができます。

    ライトバックがドロップされていることを確認した場合は、次の2つのいずれかを実行することができます。

    • ドロップされたライトバックは無視することができます。これはシングルビット・エラーであり、介入を必要とせずにコントローラーで次のメモリー読み出し時に検出し、訂正できる可能性があります。ただし、状態がダブルビット・エラーにさらに悪化しない場合に限ります。
    • ecc6レジスターフィールドのctrl_ecc_sts_corr_dropped_addrからアドレスを読み出し、メモリー書き込みをbyte_enable=0で実行します。これにより、コントローラーはメモリー位置に再度アクセスし、新しいライトバックをスケジュールします。