Fタイル・イーサネット・インテル® FPGAハードIPユーザーガイド

ID 683023
日付 3/28/2022
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ドキュメント目次

4.4.3. PTPクライアント・フロー

適切なTXおよびRXデータフローの実装は、PTPコマンドをIPコアに送信し、タイムスタンプを利用する前に行ってください。
重要: 次のフローで示している擬似コードは、概念的な説明を目的としています。決定的なソフトウェア・ルーチンについては、デザイン例を参照してください。

次の図で示しているTXおよびRXクライアント・フローは、PTP TXクライアント・フロー およびPTP RXクライアント・フロー のセクションに説明があります。

図 14. PTP TXクライアント・フロー
この図で示しているのは、PTP TXクライアント・フローの次のイベントです。詳細については、PTP TXクライアント・フロー を参照してください。
  • A: TXロー・オフセット・データをIPから読み出す
  • B: TXオフセット値を計算する
  • C: 計算したTXオフセット値をIPに書き込む

図 15. PTP RX (RS-FECクライアント・フロー使用)
この図で示しているのは、PTP RXの次のイベントです。RS-FECクライアント・フローを使用しています。詳細については、PTP RXクライアント・フロー を参照してください。
  • D: RS-FEC cw_pos の値をIPから読み出す
  • E: cw_pos 調整値を計算する
  • F: 調整値をIPに書き込む
  • G: RXロー・オフセット・データをIPから読み出す
  • H: RXオフセット値を計算する
  • I: 計算したRXオフセット値をIPに書き込む

図 16. PTP RX (RS-FECクライアント・フロー不使用)
この図で示しているのは、PTP RXの次のイベントです。RS-FECクライアント・フローは使用していません。詳細については、PTP RXクライアント・フロー を参照してください。
  • G: RXロー・オフセット・データをIPから読み出す
  • H: RXオフセット値を計算する
  • I: 計算したRXオフセット値をIPに書き込む

表 13.  クライアント・フロー用語集
用語 意味
UI ユニット・インターバル。特定の速度に対する1シリアルビットのビット時間を示します。

ユニット・インターバルは32ビット・フォーマットで定義されます。ビット [31:28] はビット時間をナノ秒 (ns) で表し、ビット [27:0] はビット時間を小数ナノ秒 (fns) で表します。

PL バリアントのPMA物理レーンの総数
VL バリアントの仮想レーンの総数
apl PMAクワッド内の特定の物理レーンの実際の数。可能な値は0、1、2、および3です。

詳細については、FタイルのアーキテクチャーとPMAおよびFEC Direct PHY IPのユーザーガイドビルディング・ブロック の章を参照してください。

pl 特定の物理レーンに対応するロジック番号。pl = 0は通常、最上位のアクティブな物理レーンを指します。
fl 特定のFECレーンのロジック番号
vl 特定の仮想レーンのロジック番号
read(reg_name) reg_name レジスターからのCSR読み出しを実行します。
write(reg_name, value) reg_name レジスターに対する value を使用してCSR書き込みを実行します。
tx_pma_delay_ui TXシリアライザーのレイテンシーを指定します (単位: UI)。
rx_pma_delay_ui RXデシリアライザーのレイテンシーを指定します (単位: UI)。
tx_external_phy_delay TX外部イーサネットPHYのレイテンシーとボードトレース遅延を指定します(単位: ns)。
rx_external_phy_delay RX外部イーサネットPHYのレイテンシーとボードトレース遅延を指定します(単位: ns)。

UIフォーマット

UIフォーマットは、他の変数のフォーマットとは異なります。UIで使用するフォーマットは、{4ビットns、28ビット小数ns} フォーマットです。PTP TX/RXクライアント・フローで定義されている他の変数は、{N-ビットns、16ビットfns} フォーマットを使用します。ここで N は、計算の最大値を格納する最大数です。

UIフォーマットを使用して計算する場合は、結果を16ビットの小数ナノ秒 (fns) フォーマットに変換してください。