Fタイル・イーサネット・インテル® FPGAハードIPユーザーガイド

ID 683023
日付 3/28/2022
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Ixiasoft

ドキュメント目次

5.6. カスタムケイデンス

カスタムケイデンスを使用すると、TX PMAインターフェイスFIFOが、データパスのオーバークロックが原因でオーバーフローしないようにすることができます。次の2つのシナリオでは、カスタムケイデンスを使用してください。
  • TX PMAのリファレンス・クロックとシステムPLLのリファレンス・クロックが異なる場合。システムPLL周波数は、PMA並列周波数と同じになるようにコンフィグレーションされていますが、TX PMA並列クロック周波数とシステムPLL周波数には、PPMの差が生じる場合があります。
  • システムPLL周波数がPMA並列クロック周波数よりも高い場合。この非標準のシステムPLL周波数は、複数のインターフェイスで同じシステムクロックを共有する場合に必要になることがあります (一部のインターフェイスは、オーバークロックされたシステムPLL周波数で実行する必要があります。これは、PMA並列クロック周波数よりも高い周波数です)。このシナリオが発生する可能性があるのは、システムPLLの数が限られている場合や、ダイナミック・リコンフィグレーションがイネーブルされている場合です。

インターフェイスにカスタムケイデンスが必要な場合は、カスタムケイデンスをイネーブルする必要があります。カスタムケイデンスをイネーブルするには、System PLL frequency IPパラメーターで Custom を選択し、必要とされるカスタムのシステムPLL周波数を入力します。

System PLL frequency IPパラメーターがCustomに設定されている場合、IP内部にカスタム・ケイデンス・コントローラーが含まれます。

外部カスタム・ケイデンス・コントローラーが必要な場合、それをイネーブルするには、External Custom Cadence Controller IPパラメーターを選択してください。このオプションを選択すると、外部カスタム・ケイデンス・コントローラーと i_custom_cadence 入力ポートがIPポートリストで使用可能になります。安定したデータ有効ケイデンスを生成する i_custom_cadence 入力ポートを駆動してください。

複数のIPインスタンスのデザインでは、外部カスタム・ケイデンス・コントローラーのオプションを使用して、ロジックを複数のIPと共有し、リソース使用率を減らすことができます。

表 26.  カスタムケイデンスのユースケース
略語:
  • CL74: IEEE 802.3 BASE-R Firecode (CL74)
  • CL91: IEEE 802.3 RS(528,514) (CL91)
  • CL134: IEEE 802.3 RS(544,514) (CL134)
  • ETC: Ethernet Technology Consortium ETC RS(272, 258)
  • MAC AvST: MAC Avalon® ST
  • MAC Seg: MAC Segmented
コンフィグレーション System PLL frequency(単位: MHz) ユースケース カスタム・ケイデンス・コントローラーの選択
NRZモード
  • 次のFECモードの場合:
    • None
    • CL74
    • CL91
  • 次のクライアント・インターフェイスの場合:
    • MAC Seg
    • MAC AvST
830.078125
  • システムPLLがFECモード・コンフィグレーションCL134またはETCと共有され、システムPLLリファレンス・クロックとPMAリファレンス・クロックのソースが同じであり、同じクロック周波数 (0ppm) を使用する場合。
  • システムPLLリファレンス・クロックとPMAリファレンス・クロックのソースが異なる場合は、Custom system PLL Frequencyをイネーブルし、入力を830.078125MHzに設定します。

IPにより、内部カスタム・ケイデンス・コントローラー・ロジックがイネーブルされます。ただしこれは、一般的な805.6640625MHzではなく、830.078125MHzが選択されている場合です。

PCS

OTN

FlexE

805.6640625

または

830.078125

  • システムPLLリファレンス・クロックとPMAリファレンス・クロックのソースが同じであり、同じクロック周波数 (0ppm) を使用する場合。
  • システムPLLリファレンス・クロックとPMAリファレンス・クロックのソースが異なる場合は、Custom system PLL Frequencyをイネーブルし、入力を805.6640625または830.078125MHzに設定します。

IPにより、内部カスタム・ケイデンス・コントローラー・ロジックがイネーブルされます。ただしこれは、830.078125または805.6640625MHzの場合です。

次のクライアント・インターフェイスを備えたバリアント:
  • MAC Seg
  • MAC AvST
  • MII PCS only
  • PCS66 OTN
  • PCS66 FlexE
カスタムPLL
  • 非標準のシステムPLL周波数 (例: 900MHz) が必要です。
  • システムPLLリファレンス・クロックとPMAリファレンス・クロックのソースは異なります。
外部カスタム・ケイデンス・コントローラーがディスエーブルされている場合、IPにより、内部カスタム・ケイデンス・コントローラーがイネーブルされます。

外部カスタム・ケイデンス・コントローラーがイネーブルされている場合は、i_custom_cadence ポートを駆動してください。

表 27.  カスタムケイデンスのさまざまなシナリオ (25GE-1、IEEE 802.3 RS(528,514) (CL91) FECモードを使用した場合)この例で想定しているシステムPLL周波数は、805.6640625MHzです。
クライアント・インターフェイス システムPLL周波数 (単位: MHz) PMA/システムPLLリファレンス・クロック・ソース カスタムケイデンスの必要性 カスタム・ケイデンス・コントローラー クライアント・インターフェイス周波数 FIFO要件
MAC Avalon® ST 805.6640625 同じ 不要 システムPLL周波数/2と同じ

(402.83203125MHz)

不要
MAC Avalon® ST 805.6640625 同じ 不要 システムPLL周波数/2と同じ

(例: 390.625MHz)

Enable asynchronous adapter clocksパラメーターはオン
MAC Avalon® ST カスタム

(例: 805.6640625)

異なる (PPM) 必要 内部または外部 システムPLL周波数/2と同じ

(例:

402.83203125MHz)

不要
MAC Avalon® ST カスタム

(例: 805.6640625)

異なる (PPM) 必要 内部または外部 システムPLL周波数/2と同じ

(例: 390.625MHz)

Enable asynchronous adapter clocksパラメーターはオン 16
MAC Avalon® ST 830.078125 同じ 必要 内部 システムPLL周波数/2と同じ

(415.078125MHz)

不要
MAC Avalon® ST 830.078125 同じ 必要 内部 システムPLL周波数/2と異なる

(例:

390.625MHz/402.83203125MHz)

Enable asynchronous adapter clocksパラメーターはオン
MAC Avalon® ST カスタム

(例: 830.078125または900)

同じまたは異なる(PPM) 必要 内部または外部 システムPLL周波数/2と同じ

(例:

415.078125MHz/450MHz)

不要
MAC Avalon® ST カスタム

(例: 830.078125または900)

同じまたは異なる(PPM) 必要 内部または外部 システムPLL周波数/2と異なる

(例:

390.625 MHz/402.83203125 MHz)

Enable asynchronous adapter clocksパラメーターはオン
MAC segmented 805.6640625 同じ 不要 システムPLL周波数/2と同じ

(402.83203125 MHz)

不要
MAC segmented 805.6640625 同じ 不要 システムPLL周波数/2と同じ

(例: 390.625MHz)

イーサネットIPの外部でインスタンス化されたクライアント・カスタムFIFO
MAC segmented カスタム

(例: 805.6640625)

異なる (PPM) 必要 内部または外部 システムPLL周波数/2と同じ

(例:

402.83203125MHz)

不要
MAC segmented カスタム

(例: 805.6640625)

異なる (PPM) 必要 内部または外部 システムPLL周波数/2と同じ

(例: 390.625MHz)

イーサネットIPの外部でインスタンス化されたクライアント・カスタムFIFO
MAC segmented 830.078125 同じ 必要 内部 システムPLL周波数/2と同じ

(415.078125 MHz)

不要
MAC segmented 830.078125 同じ 必要 内部 システムPLL周波数/2と異なる

(例:

390.625 MHz/402.83203125 MHz)

イーサネットIPの外部でインスタンス化されたクライアント・カスタムFIFO
MAC segmented カスタム

(例: 830.078125または900)

同じまたは異なる(PPM) 必要 内部または外部 システムPLL周波数/2と同じ

(例:

415.078125MHz/450MHz)

不要
MAC segmented カスタム

(例: 830.078125または900)

同じまたは異なる(PPM) 必要 内部または外部 システムPLL周波数/2と異なる

(例:

390.625 MHz/402.83203125 MHz)

イーサネットIPの外部でインスタンス化されたクライアント・カスタムFIFO
16 複数のIPインスタンスを使用する際は、Enable asynchronous adapter clocksExternal Custom Cadence Controllerの両方がイネーブルされている場合は、各IPの i_custom_cadence 信号を生成してください。これには、対応する o_clk_pll クロックを使用します。