Fタイル・イーサネット・インテル® FPGAハードIPユーザーガイド

ID 683023
日付 3/28/2022
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ドキュメント目次

4.4.10. Advanced Timestamp Accuracyモードの配線遅延調整

ハードウェアでは、ファブリック配線遅延の存在が、数百ピコ秒の精度に影響を与えることがあります。次の手順に従って、配線遅延情報を生成し、遅延情報をTX/RX TAM調整の計算に適用します。PTP TX/RXクライアント・フロー のセクションの説明を参照してください。
ハードウェアを実行する際に、Timestamp accuracy modeAdvancedに設定した場合は、eth_f_ptp_report_dl_path_delay.tcl スクリプトを使用して、配線遅延情報を生成します。
  1. <generated HDL directory>/ex_<speed>/eth_f_<version>/synth/eth_f_ptp_report_dl_path_delay.tcl インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアの <proj dir> フォルダーにコピーします。
  2. フルコンパイルを実行します。
  3. <proj dir> フォルダーで、次のコマンドを実行します。
    quartus_sta -t eth_f_ptp_report_dl_path_delay.tcl <project_name> 
  4. 生成されたTXおよびRX配線遅延調整情報は、次のビューで表示されます。
    • コマンド・プロンプト・ウィンドウで次を実行します。
      Info: PTP DL Path Routing delay adjustment summary:
      Info: Average TX Routing delay adjustment for IP_INST[0].hw_ip_top|dut|eth_f_0 lane[0] = 0.702833333 ns
      Info: Average TX Routing delay adjustment for IP_INST[0].hw_ip_top|dut|eth_f_0 lane[1] = 0.8525 ns
      Info: Average RX Routing delay adjustment for IP_INST[0].hw_ip_top|dut|eth_f_0 lane[0] = 0.730833333 ns
      Info: Average RX Routing delay adjustment for IP_INST[0].hw_ip_top|dut|eth_f_0 lane[1] = 0.803 ns
      Info (23030): Evaluation of Tcl script eth_f_ptp_report_dl_path_delay.tcl was successful 
    • 生成された ptp_hw_adv_adj.tcl スクリプトで次を実行します。
      #Average Routing Delay Adjustment (ns)
      #IPO: IP_INST[0] hw_ip_top|dut|eth_f_0
      set IPO_TX0_ROUTING_ADJ 0x846166666667
      set IPO_TX1_ROUTING_ADJ 0.70025
      set IPO_RX0_ROUTING_ADJ 0.665416666667
      set IPO_RX1_ROUTING_ADJ 0.681833333333 
    • ptp_hw_adv_adj.csv ファイルでは、次のとおりになります。

  5. 生成された配線遅延値は、 tx/rx_tam_adjust の計算で使用します。PTP TXクライアント・フロー およびPTP RXクライアント・フロー で指定されている内容を参照してください。
    注: プロジェクトを変更してコンパイルを再実行する場合は、上述の手順に従って配線遅延情報も再生成してください。