AN 763: インテル® Arria® 10 SoCデバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683192
日付 8/14/2020
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ドキュメント目次

5.1.13. セキュリティーに関するデザインの考慮事項

インテル® Arria® 10 SoCは、階層化されたハードウェアとソフトウェアのソリューションを通じてセキュアなシステムを実装するためのフレームワークを提供します。セキュアなシステムを設計する際は、システムのセキュリティー要件に応じていくつかのセキュリティー・レベルを実装することができます。

ガイドライン: デザインにおいて暗号化する必要がある部分を特定します。デザインにおいて認証する必要がある部分を特定します。

セキュアブート - 信頼の連鎖とイメージの認証

セキュアブートは、すべてのブートステージで信頼の連鎖が確立されることを保証します。各ブートステージでは、イメージの署名付き証明書を確認することにより、ロードおよび実行を行う前に後続のステージを認証する必要があります。

ブートステージは、最初の第2ステージ・ブートローダーから、OSによってロードされる最終アプリケーションまでおよぶ場合があります。

図 22. セキュアブート - 信頼の連鎖とイメージの認証

詳細は、Intel Arria 10 SoC Secure Boot User Guideを参照してください。

デザインのIPの保護 - AES暗号化

FPGAデザインのIPを保護するには、AES暗号化を使用します。目的のブートデバイスのストレージ領域に格納する前に、デザインIPを暗号化します。AESセキュリティー・キーがSoCによって確認されると、イメージはコンフィグレーションのロード時に復号化されます。

図 23. AES暗号化

セキュアブートとIP - 認証と暗号化

このレベルでは、システムの起動時にすべてのランタイムSWとデータIPが認証され、正常に複合化されるため、最も高いセキュリティーが提供されます。

耐タンパー性

このセキュリティー・レベルでは、定義されているロジックを使用し、デバイスを改ざんする試みが検出された際に通知を送信します。