AN 763: インテル® Arria® 10 SoCデバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683192
日付 8/14/2020
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ドキュメント目次

4.5.1.2.2. RMIIへの適合

FPGAのロジックを使用し、MII HPS EMAC PHY信号をFPGA I/OピンでRMII PHYインターフェイスに適合させることができます。

ガイドライン: 50MHzのREF_CLKソースを提供します。

RMII PHYは、単一の50MHzのリファレンス・クロック (REF_CLK) を送信と受信のデータおよび制御に使用します。50MHzのREF_CLKは、ボードレベルのクロックソース、FPGAファブリックから生成されるクロック、もしくはREF_CLKの生成が可能なPHYのいずれかによって提供します。

ガイドライン: 送信と受信のデータおよび制御パスを適応させます。

FPGAファブリックで公開されるHPS EMAC PHYインターフェイスはMIIであり、10Mbpsおよび100Mbpsの動作モードでそれぞれ2.5MHzおよび25MHzの個別の送信クロック入力と受信クロック入力を必要とします。送信データパスと受信データパスはどちらも4ビット幅です。RMII PHYは10Mbpsと100Mbpsの両方の動作モードにおいて、50MHzのREF_CLKを送信データパスと受信データパスに使用します。RMIIの送信データパスおよび受信データパスは2ビット幅です。10Mbpsでは、送信および受信のデータと制御は、50MhzのREF_CLKで10クロックサイクルの間安定して保たれます。FPGAファブリックの適応ロジックを提供し、HPS EMAC MIIと外部RMII PHYインターフェイスを適合させる必要があります。すなわち、25MHzおよび2.5MHzの4ビットと50MHzの2ビットを適合させ、10Mbpsモードにおいては10倍のオーバーサンプリングを行います。

ガイドライン: HPS EMAC MIIのtx_clk_inクロック入力でグリッチのないクロックソースを提供します。

HPSコンポーネントのMIIインターフェイスは、emac[0,1,2]_tx_clk_in入力ポートで2.5および25MHzの送信クロックを必要とします。2.5MHzと25MHzの切り替えは、HPS EMACの要求に応じてグリッチなしで行う必要があります。FPGA PLLを使用して2.5MHzおよび25MHzの送信クロックを提供し、それに加えてALTCLKCTRL IPブロックでカウンター出力をグリッチなしで選択することが可能です。