AN 763: インテル® Arria® 10 SoCデバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683192
日付 8/14/2020
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ドキュメント目次

5.1.5. ベアメタル・アプリケーションに向けたソフトウェア開発プラットフォームの構築

インテルのハードウェア・ライブラリー (HWLib) は、SoC EDSで提供される一連の低レベル・ベアメタル・ソフトウェア・ユーティリティーであり、HPSのさまざまなコンポーネントを制御するためにデザインされています。HWLibはまた、インテルのOSパートナーでのオペレーティング・システムに向けたボード・サポート・パケージ構築に一般的に使用されています。

HWLibには2 つのコンポーネントがあります。
  • SoC抽象化レイヤー (SoCAL): HPSアドレス空間内のデバイスレジスターの直接アクセスと制御を可能にするレジスター抽象化レイヤーです。
  • ハードウェア・マネージャー (HWMgr): より高レベルなユース・ケース・シナリオに向けてより複雑な機能とドライバーを提供するAPI です。
図 19. HWLibの概要
注: SoCALおよびHWMgrは、すべてのハードウェアで網羅されているわけではありません。そのため、アプリケーションによってはカスタムコードの記述が必要になる場合があります。

ベアメタル開発を開始するためのガイドのフルセットについては、Intel SoC FPGA Embedded Development Suite Getting Started Guidesのウェブページを開き、Getting Started with HwLibs Baremetal Developmentの部分までスクロールしてください。

HWlibを使用するソフトウェア・アプリケーションでは、MPUシステム・コンプレックス、キャッシュ、およびメモリーのリソースを管理するためのラン・タイム・プロビジョニングが必要です。これらのプロビジョニングは通常、オペレーティング・システムが提供するものです。

ガイドライン: インテル® では、ラン・タイム・プロビジョニングの開発について十分に理解している場合にのみ、HWlibを使用してアプリケーションを管理することを推奨しています。

ガイドライン: <SoC EDS installation folder>/embedded/examples/software/で提供されているHWLIB例をベアメタル開発の開始点として使用します。

注: Design Store Design Examplesのウェブページでは、その他のHWLIB例を確認することができます。

HWLIBの詳細に関しては、SoCエンベデッド・デザイン・スイート (EDS) ユーザ・ガイドを参照してください。