インテルのみ表示可能 — GUID: pde1458167574169
Ixiasoft
インテルのみ表示可能 — GUID: pde1458167574169
Ixiasoft
5.1.7. ブート・ローダー・ソフトウェアの選択
インテル® Arria® 10のブートフローを次の図に表しています。
ブート・ローダー・ソフトウェアは、ソフトウェア開発プラットフォームにおいて最も重要なコンポーネントの1つです。ブートローダーの役割は、システムを初期化し、次のブートイメージであるOSまたはベアメタル・アプリケーションに制御をロードし渡すことです。
ブート・ローダー・ソフトウェアは、利用可能なHPSのオンチップメモリー外で動作するように設計されており、HPSのコンフィグレーションに不可欠な初期のハードウェア設定、HPSのフラッシュとペリフェラル・コンポーネントを制御するソフトウェアの機能、早期デバッグとトラブルシューティングを可能にするユーティリティーを提供します。
例えば、U-bootブートローダー・ソフトウェアは、HPSのECCレジスターをコンフィグレーションします。HPS IPコンポーネントに向けたArria 10外部メモリー・インターフェイスにおけるDDR SDRAMのECCコンフィグレーション設定は、ビット・ストリーム・ペリフェラルのRawバイナリーファイル (.rbf) に変換されます。ブート・ローダー・ソフトウェアは、ビット・ストリームからECC SDRAMのコンフィグレーション設定を抽出し、HPSでECCレジスターを設定します。
- RBFファイル (RAWバイナリーファイル) - SDRAMに向けたレジスター設定、共有I/OとFPGAピンのコンフィグレーションを含みます
- ブートローダー・デバイス・ツリー構造 (DTS) - クロックツリー、I/Oの多重化、および専用ピンのコンフィグレーション (スルーレート、プルアップ、プルダウン、一部のNoC設定) に向けたユーザー設定といくつかのデフォルト設定を含みます
- U-Bootソースコード - 残りの設定に使用
- U-Bootブートローダー: オープン・ソース・コミュニティーから入手可能な多くの機能を継承しており、Linux OSユーザーの間で広く利用されています。GPLライセンスで管理されています。SoC EDSの一部として入手可能で、Linux向けGSRDで使用されます。
- UEFIブートローダー: 機能が豊富で、RTOSユーザーに広く利用されています。オープンソースのBSDスタイルライセンスで管理されています。Intel Arria 10 UEFI Bootloader Wikiから入手することができます。
ガイドライン: お使いのソフトウェア開発プラットフォームに適したブートローダーを選択するには、GPLおよびオープンソースのBSDライセンスについて十分に理解し、どのライセンス条項がご自身の要件に最適かを検討します。
ガイドライン: 最新バージョンのブート・ローダー・ソフトウェアを使用することが推奨されます。
ガイドライン: 必要とされるさまざまな初期化設定の量を考えると、ブートローダーを最初から作成することは推奨されません。提供されているブートローダーのオプションには、HPSのさまざまな部分に対する最適なデフォルト・コンフィグレーション設定が含まれています。
次の図は、U-Bootブートローダーのフローを示しています。このフローは、UEFIのフローと類似しています。