AN 763: インテル® Arria® 10 SoCデバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683192
日付 8/14/2020
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ドキュメント目次

3.2. デバイスのI/OをHPSペリフェラルおよびメモリーに接続するためのデザインにおける考慮事項

HPSをコンフィグレーションする際の最も重要な考慮事項の1つは、 インテル® Arria® 10 SoCデバイスでのI/Oの構成を理解することです。

Intel Arria 10 GX, GT, and SX Device Family Pin Connection Guidelinesの「Intel Arria 10 SX Pin Connection Guidelines」の章で示されている インテル® Arria® 10 SoCデバイスに関するガイドラインに従います。

1. HPS専用I/O

これらの17のI/Oは物理的にHPS内に配置されており、HPSに専用です。主にHPSのブートフラッシュ、クロック、およびリセットに使用されます。他のI/Oはすべて、FPGAロジックのI/Oカラムに配置されています。

2. HPS共有I/O (FPGAと共有される)

HPSペリフェラル信号またはFPGA信号のいずれかに使用することができる48ピン (HPS共有I/O) のI/Oバンクは1つあります。HPS共有I/Oは、HPSのコールドリセットによってリセットされると、入力トライステート・モードになります。

詳細は、Intel Arria 10 Hard Processor System Technical Reference Manualの付録「Booting and Configuration」を参照してください。

3. HPS外部メモリー・インターフェイスI/O (FPGAと共有される)

SDRAMメモリーに接続可能なモジュラーI/Oバンクは、選択したデバイスとパッケージに応じて2つまたは3つあります。それらのI/Oバンクの1つを使用し、アドレス、コマンド、およびECCデータ信号を接続します。残りの1つまたは2つのバンクは、データ信号を接続するためのものです。

4. FPGA I/O

汎用I/Oは、FPGAロジック、FPGA外部メモリー・インターフェイス、および高速シリアル・インターフェイスに使用することができます。

次の表は、各I/Oタイプの特性をまとめています。
表 7.  SoC-FPGA I/Oタイプの概要
  HPS専用I/O HPS外部メモリー・インターフェイスI/O HPS-FPGA共有IO48 FPGA I/O
利用可能なI/O数 17 最大3つのIO48バンク 48 他のデバイスI/Oすべて
位置 HPSブロック内の専用I/Oのバンク

I/Oバンク2I、2J、2K (HPSに隣接) (バンクはすべて同じカラム内)

FPGA I/Oバンク2L (HPSブロックに隣接) FPGA I/Oバンク
サポートされる電圧 1.8V、2.5Vおよび3.0V DDR3およびDDR4プロトコルをサポートするLVDS I/O 3V I/Oバッファータイプの電圧サポート1 LVDS I/O、3V I/O、および高速シリアルI/O (HSIO) のバッファータイプの電圧サポート2
目的

クロック、リセット、ブートソース、UART

HPSメインメモリー 高速HPSペリフェラル 汎用およびトランシーバーI/O
タイミング制約 固定 メモリー・コントローラーIPによって提供される3 正当な組み合わせに固定3 ユーザー定義
推奨ペリフェラル

QSPI、NANDx8、eMMC、SD/MMCカード、UART

DDR3およびDDR4 SDRAM

EMAC、USB (正当な組み合わせに関しては、HPSプラットフォーム・デザイナー・コンポーネントを参照してください。)

低速ペリフェラル (I2C、SPI、EMAC-MII)

1 電圧レベルのサポートの詳細に関しては、インテルArria 10コア・ファブリックおよび汎用I/Oハンドブックを参照してください。共有I/Oを使用するHPSペリフェラルは、3.0V、2.5V、および1.8VのLVTTL/LVCMOSの動作にのみ特性評価されています。共有I/Oに割り当てられるFPGAインターフェイスはすべて、同じバンク内のHPSペリフェラルI/Oと互換性がある必要があります。
2 電圧レベルのサポートの詳細に関しては、インテルArria 10コア・ファブリックおよび汎用I/Oハンドブックを参照してください。
3 注意:オフチップの解析を実行するためのタイミング情報は、Arria 10デバイス・データシートのHPSのタイミングを確認することで入手することができます。