インテルのみ表示可能 — GUID: mwh1410383571358
Ixiasoft
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1.2.2. クロックのセットアップ解析
送信先レジスターのそれぞれのラッチエッジに対して、タイミング・アナライザーは送信元レジスターの直近のクロックエッジを起動エッジとして使用します。次の図は、2 つのセットアップ関係 (セットアップ A およびセットアップ B) を示しています。10ns のラッチエッジの場合、起動エッジとして機能する直近のクロックは 3ns にあります。これはセットアップ A として表されています。20ns のラッチエッジの場合、起動エッジとして機能する直近のクロックは 19ns にあり、セットアップ B として表されています。タイミング・アナライザーは、最も制限のあるセットアップ関係を解析します。この場合はセットアップ B になります。セットアップ B の関係がデザイン要件を満たす場合、セットアップ A はデフォルトで要件を満たします。
タイミング・アナライザーは、クロック・セットアップ・チェックの結果をスラック値として報告します。スラックとは、回路がタイミング要件を満たしているマージン量または満たしていないマージン量です。正のスラックは、そのマージンで回路が要件を満たしていることを示し、負のスラックは、そのマージンで回路が要件を満たしていないことを示します。
タイミング・アナライザーでセットアップ・チェックを行う際は、データ到着時間の計算に最大遅延を使用し、データ所要時間の計算に最小遅延を使用します。タイミングの悲観 で説明されているように、最大到着パス遅延と最小必要パス遅延の間の差の一部は、パスの悲観性除去で回復可能な場合があります。