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2.1. タイミング解析フロー
2.2. ステップ 1: タイミング・アナライザーの設定を指定
2.3. ステップ 2: タイミング制約の指定
2.4. ステップ 3: タイミング・アナライザーの実行
2.5. ステップ 4: タイミングレポートの解析
2.6. タイミング制約の適用
2.7. タイミング・アナライザーの Tcl コマンド
2.8. インポートされたコンパイル結果のタイミング解析
2.9. インテル® Quartus® Prime タイミング・アナライザー・ユーザーガイドの改訂履歴
2.10. インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: タイミング・アナライザーのアーカイブ
2.5.1.1. Fmax 概要レポート
2.5.1.2. タイミングレポート
2.5.1.3. ソースファイルごとのタイミングレポート
2.5.1.4. データ遅延レポート
2.5.1.5. ネット遅延レポート
2.5.1.6. クロックレポートおよびクロック・ネットワーク・レポート
2.5.1.7. クロック間転送レポート
2.5.1.8. メタスタビリティー・レポート
2.5.1.9. CDC Viewer レポート
2.5.1.10. 非同期 CDC レポート
2.5.1.11. ロジック深度レポート
2.5.1.12. 近隣パスレポート
2.5.1.13. レジスター分布レポート
2.5.1.14. ルーティング着目ネットレポート
2.5.1.15. リタイミング制約レポート
2.5.1.16. レジスター統計情報レポート
2.5.1.17. パイプライン情報レポート
2.5.1.18. 時間借用データレポート
2.5.1.19. 例外レポートおよび例外範囲レポート
2.5.1.20. ボトルネック・レポート
2.6.8.5.1. デフォルトのマルチサイクル解析
2.6.8.5.2. エンド・マルチサイクル・セットアップ = 2、エンド・マルチサイクル・ホールド = 0
2.6.8.5.3. エンド・マルチサイクル・セットアップ = 2、エンド・マルチサイクル・ホールド = 1
2.6.8.5.4. 同じ周波数のクロック (送信先クロックのオフセットあり)
2.6.8.5.5. 送信元クロック周波数の倍数になる送信先クロック周波数
2.6.8.5.6. 送信元クロック周波数の倍数になる送信先クロック周波数 (オフセットあり)
2.6.8.5.7. 送信先クロック周波数の倍数になる送信元クロック周波数
2.6.8.5.8. 送信先クロック周波数の倍数になる送信元クロック周波数 (オフセットあり)
1.2.2. クロックのセットアップ解析
クロックのセットアップ・チェックを実行する際に、タイミング・アナライザーは、各レジスター間パスのそれぞれの起動エッジとラッチエッジを解析することで、セットアップの関係を判断します。
送信先レジスターのそれぞれのラッチエッジに対して、タイミング・アナライザーは送信元レジスターの直近のクロックエッジを起動エッジとして使用します。次の図は、2 つのセットアップ関係 (セットアップ A およびセットアップ B) を示しています。10ns のラッチエッジの場合、起動エッジとして機能する直近のクロックは 3ns にあります。これはセットアップ A として表されています。20ns のラッチエッジの場合、起動エッジとして機能する直近のクロックは 19ns にあり、セットアップ B として表されています。タイミング・アナライザーは、最も制限のあるセットアップ関係を解析します。この場合はセットアップ B になります。セットアップ B の関係がデザイン要件を満たす場合、セットアップ A はデフォルトで要件を満たします。
図 7. セットアップ・チェック
タイミング・アナライザーは、クロック・セットアップ・チェックの結果をスラック値として報告します。スラックとは、回路がタイミング要件を満たしているマージン量または満たしていないマージン量です。正のスラックは、そのマージンで回路が要件を満たしていることを示し、負のスラックは、そのマージンで回路が要件を満たしていないことを示します。
図 8. 内部レジスター間パスのクロック・セットアップ・スラック
タイミング・アナライザーでセットアップ・チェックを行う際は、データ到着時間の計算に最大遅延を使用し、データ所要時間の計算に最小遅延を使用します。タイミングの悲観 で説明されているように、最大到着パス遅延と最小必要パス遅延の間の差の一部は、パスの悲観性除去で回復可能な場合があります。
図 9. 入力ポートから内部レジスターへのクロック・セットアップ・スラック
図 10. 内部レジスターから出力ポートへのクロック・セットアップ・スラック