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インテルのみ表示可能 — GUID: xpt1578669146853
Ixiasoft
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1.2.10.1. 時間借用における制限
- クロックが交差する転送の送信元となるレジスター
- set_max_skew または set_max_delay 割り当ての送信元となるレジスター
- 1 つまたは複数のレベル・センシティブ・ラッチのあるクロックドメイン内のレジスター
さらに、クロックが交差する転送、set_max_skew または set_max_delay 制約の送信先となるレジスターは、それらの転送に最適化された借用値をもちません (ただし、他の転送からの借用が 0 ではない場合があります)。
そのようなレジスターがクリティカルなタイミングパス上にある場合は、動的時間借用モードを有効にすると、より良いパフォーマンスが報告される可能性があります。このモードでは、借用対応レジスターすべての借用時間が報告されます。動的時間借用モードでは、より正確な (悲観的ではない) 解析を提供することができますが、.sdc で指定したクロック周波数の特定のセットでのみになります。
このようなレジスターの時間借用結果を表示するには、次の手順に従います。
- .sdc ファイルで、クロック周波数を Fmax Summary で報告されるクロック周波数よりも高い値に設定します。
- デザインをリセットし、タイミング・アナライザーで SDC ファイルを再度読み込みます。
- update_timing_netlist -dynamic_borrow コマンドを実行します。
- Slack Summary レポートの結果を表示します。 (Reports > Slack で、タイミングが合格しているかを確認します。Fmax Summary レポートには、動的借用で得た内容は反映されません。)
- 時間借用では、クロックスキューよりも柔軟にセットアップ・スラックを分配することができます。スキューは通常、固定インクリメントに制限されます。借用を使用すると、利用可能な借用ウィンドウ内に借用量が収まる限り、任意の量のスラックをレジスターの一方から他方にシフトすることができます (小さい場合でも)。さらに、借用量は動作条件ごとに個別に計算されるため、動作条件ごとに最適なスラック量をシフトすることができます。このタイプのシフトは、スキュー調整では行うことができません。
- 有益なクロックスキューを使用すると、クロックがスキュー調整されているレジスターからの出力パスでホールドスラックを増やすことができます。時間借用にこの利点はありません。