インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: タイミング・アナライザー

ID 683243
日付 1/31/2023
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ドキュメント目次

2.7.1. quartus_sta 実行ファイル

quartus_sta 実行ファイルを使用すると、 インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアの GUI を完全に実行することなく、タイミング解析を行うことが可能です。 次の方法を利用することができます。
  • タイミング・アナライザーをスタンドアロンの GUI アプリケーションとして実行するには、コマンドプロンプトで次の内容を入力します。
    quartus_staw
  • タイミング・アナライザーをインタラクティブ・コマンドシェル・モードで実行するには、コマンドプロンプトで次の内容を入力します。
    quartus_sta -s
  • タイミング解析をシステム・コマンド・プロンプトから実行するには、次のコマンドを入力します。
    quartus_sta <options><project_name>

オプションで、利用可能なコマンド・ライン・オプションを使用して、大規模なデザインで反復的にタイミング解析を実行することができます。作業量の少ない解析を行うには、quartus_sta --mode=implement を使用します。このモードでは、 インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアは縮小版のコーナータイミング解析を実行します。目的の結果を得たら、quartus_sta --mode=finalize を使用して、最終的なフィッターでの最適化と完全なマルチコーナー・タイミング解析をすべての動作条件下で実行することができます。

表 32.  quartus_sta のコマンドライン・オプション
コマンドライン・オプション 詳細
-h | --help quartus_sta に関するヘルプ情報を提供します。
-t <script file> | --script=<script file> <script file> をソースに使用します。
-s | --shell シェルモードを開始します。
--tcl_eval <tcl command> Tcl コマンド <tcl command> を評価します。
--do_report_timing デザインのすべてのクロックに対して、次のコマンドを実行します。
report_timing -npaths 1 -to_clock $clock
report_timing -setup -npaths 1 -to_clock $clock  
report_timing -hold -npaths 1 -to_clock $clock  
report_timing -recovery -npaths 1 -to_clock $clock  
report_timing -removal -npaths 1 -to_clock $clock 
--force_dat 新しい遅延情報でのプロジェクト・データベースの更新を強制します。
--lower_priority quartus_sta プロセスの計算優先度を下げます。
--post_map ポストマップ・データベースの結果を使用します。
--sdc=<SDC file> 使用する .sdc ファイルを指定します。
--report_script=<custom script> 呼び出すカスタム・レポート・スクリプトを指定します。
--speed=<value> タイミング解析に使用するデバイスのスピードグレードを指定します。
-f <argument file> 追加のコマンドライン引数を含むファイルを指定します。
-c <revision name> | --rev=<revision_name> 使用するリビジョンとそれに関連する インテル® Quartus® Prime Settings File (.qsf) を指定します。
--multicorner タイミング・アナライザーで Slow コーナーと Fast コーナーの両方に対するすべてのスラック概要レポートを生成することを指定します。
--multicorner[=on|off] マルチコーナー・タイミング解析をオフにします。
--voltage=<value_in_mV> タイミング解析に使用するデバイス電圧を mV で指定します。
--temperature=<value_in_C> タイミング解析に使用するデバイスの温度を摂氏 (° C) で指定します。
--parallel [=<num_processors>] マルチプロセッサー・システムで使用するコンピューター・プロセッサーの数を指定します。
--mode=implement|finalize タイミング・アナライザーで、反復時の操作 (implement) に対して縮小版コーナータイミング解析を実行する、もしくは、フィッターでの最終的な最適化と配置 (finalize) に対して 4 つのコーナー解析を実行するかを制御します。