インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: タイミング・アナライザー

ID 683243
日付 1/31/2023
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ドキュメント目次

2.5.1.13.1. タイミングパスのエンドポイントの Tension が大きいレジスター

タイミングパスのエンドポイントは、レジスターからのタイミングパスを終端するノード (通常はレジスター) です。タイミングパスのエンドポイントは、get_fanouts コマンドで返されるノード、または report_timing コマンドの実行後に「From Node」として表示されるノードのセット全体と同等になります。信号をより効率的に分配するにはレジスターの複製が必要ですが、かならずしも十分であるとは限りません。さらに、レジスターを複製する前に、中間ロジックの複製または再構築が必要になる場合があります。

図 65. レジスター A の 4 つのタイミング・パス・エンドポイント

Tension は、各シンクからすべてのシンクの重心までの距離の合計です。したがって、Tension の値は、シンクの数に依存します。レジスターの複製は、この込み合った状態を分割するのに役立ちます。この状態は、レジスターの存在によって配置ソリューションに「歪みが発生した」結果である可能性があります。

図 66. レジスター A の Tension は大きい