インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: タイミング・アナライザー

ID 683243
日付 1/31/2023
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ドキュメント目次

2.6.8.5.1. デフォルトのマルチサイクル解析

デフォルトでは、タイミング・アナライザーはシングルサイクル解析を実行し、セットアップおよびホールドのチェックを判断します。また、デフォルトでは、タイミング・アナライザーはエンド・マルチサイクル・セットアップ割り当ての値を 1 に設定し、エンド・マルチサイクル・ホールド割り当ての値を 0 に設定します。

送信元と送信先のタイミング波形は、それぞれ送信元レジスターと送信先レジスターのものです。HC1 と HC2 はホールドチェック 1 と 2 であり、SC はセットアップ・チェックです。

図 113. デフォルトのタイミング図次のタイミング波形は、データ転送の送信元レジスターと送信先レジスターを示しています。HC1 と HC2 は、タイミング・アナライザーが実行するホールドチェックです。SC は、タイミング・アナライザーが実行するセットアップ・チェックです。
図 114. セットアップ・チェックの計算

最も制約の厳しいデフォルトのシングルサイクル・セットアップ関係は、10ns です (黙示のエンド・マルチサイクル・セットアップ割り当ては 1)

図 115. デフォルトのセットアップ・レポート
図 116. ホールドチェックの計算この図は、セットアップ・タイミング・レポートです。起動エッジ時間とラッチエッジ時間が強調表示されています。

最も制約の厳しいデフォルトのシングルサイクル・ホールド関係は、0ns です (黙示のエンド・マルチサイクル・ホールド割り当ては 0)

図 117. デフォルトのホールドレポートこの図は、ホールド・タイミング・レポートです。起動エッジ時間とラッチエッジ時間が強調表示されています。