インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: タイミング・アナライザー

ID 683243
日付 1/31/2023
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ドキュメント目次

2.5.1.8. メタスタビリティー・レポート

タイミング・アナライザーの Reports > Clock Domain Crossings > Report Metastability... コマンドでは、デザインで検出された同期レジスターチェーンのリストを生成し、各チェーンの平均故障間隔 (MTBF) の見積もりを提供することができます。同等のスクリプトコマンドは report_metastability です。

準安定状態のレジスターの出力は、レジスターの通常の tCO を超える時間、High と Low の間の電圧で停滞します。これにより、この準安定状態の信号を使用する後続のレジスターが異なる値をラッチする可能性があります。関連のないクロックドメイン間でデータを転送する場合は、レジスターチェーンを同期させ、キャプチャーされるデータ信号が準安定状態になる可能性を減らします。

同期レジスターチェーンは、同じクロックを使用する一連のレジスターであり、関連のないクロックドメインのピンまたはロジックによって駆動されます。チェーンの最後のレジスター以外のレジスターはすべて、次のレジスターにのみ接続する必要があります。ただし、ロジックを介して接続することも可能です。

Metastability レポートには、解析で検出された同期チェーンごとに次の情報が表示されます。

  • チェーンの代表的な平均故障間隔 (MTBF)
  • チェーン内の同期レジスターの数
  • チェーン内の同期レジスターの名前
  • MTBF の見積もりに使用するデータ・トグル・レート
  • 送信元クロックのドメイン名
  • 同期クロックのドメイン名