F タイルのアーキテクチャーと PMA および FEC Direct PHY IP のユーザーガイド

ID 683872
日付 6/26/2023
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ドキュメント目次

2.1.6. ボンディング・アーキテクチャー

ストリームまたは PMA は、次の条件下で結合されます。

  • トランスミッター (TX) またはレシーバー (RX) の PMA レーンが高データレート PAM4 モードの 32Gbps を超えるデータレートで動作する場合 (PMA ボンディング)
  • PAM4 または NRZ モードで複数の TX PMA レーンがある場合 (システム・ボンディング)

TX または RX PMA レーンが 32Gbps を超えるデータレートで動作する場合の PMA ボンディングには、以下を使用します。

  • 58Gbps までは 2 つのストリーム (FGT PMA および FHT PMA)
  • 116Gbps までは 4 つのストリーム (FHT PMA のみ)

複数の TX PMA レーンのシステム・ボンディングは、マルチレーン・プロトコルの高速シリアルレーン間送信スキューを最小限に抑えるために使用される手法です (スキューの仕様に関しては、 Intel® Agilex™ 7 デバイス・データシート を参照してください)。この手法では、複数の TX PMA レーンからの複数のストリームを結合します。次のような例があります。

  • 200G ハード IP イーサネットで 4 つの FGT PMA レーンを使用し、各 PMA レーンに 2 つのストリームがある場合は、8 つのストリームが結合されます。
  • 400G ハード IP イーサネットで 4 つの FHT PMA レーンを使用し、各 PMA レーンに 4 つのストリームがある場合は、16 のストリームが結合されます。

結合されるすべてのレーンにクロック・ネットワークが広がる場合は、同じタイル上の任意のリファレンス・クロックを結合されるレーンに使用することができます。リファレンス・クロックのネットワーク範囲に関しては、クロック・ネットワークを参照してください。

結合されるストリームでシステム PLL を使用する場合は、ストリームではすべて、同じシステム PLL を使用する必要があります。例えば、6 つのストリームの JESD204B、TX 専用 IP では、6 つの TX ストリームすべてに同じシステム PLL を使用します。

結合を行う際はいずれも、結合の内部はすべて、同じクロック上にある必要があります。

レーンの結合は、同じタイル内でのみ行うことができます (FGT PMA の 16 レーン内または FHT PMA の 4 レーン内)。TX PMA の結合レーンは、隣接して配置する必要があります。その際は、フラクチャー・タイプに基づき事前定義されている位置を一次 PMA レーンにします。詳細は、 F-Tile Channel Placement Tool およびボンディングの配置規則を参照してください。

サポートされていないボンディング条件

  • FGT PMA レーンと FHT PMA レーン間のボンディング
  • 400G ハード IP と200G ハード IP 間のボンディング

3 つのメカニズムにより、ボンディングを容易にすることができます。

  • TX および RX PMA のリカバリー・クロック・ネットワークを PMA インターフェイスで共有
  • リセットまたは読み出しと書き込みを PMA インターフェイスで同期
  • EMIB インターフェイス・デスキュー・ロジックでスキューを除去

400G ハード IP、200G ハード IP、および PCIe* ハード IP にはすべて、TX および RX のデスキューロジックがあります。デスキューロジックは、EMIB における複数の結合ストリームのスキューを除去します。

表 10.  400G ハード IP および 200G ハード IP のデスキューロジックでサポートされる結合ストリーム数
ハード IP 400G ハード IP でサポートされる結合ストリーム数 200G ハード IP でサポートされる結合ストリーム数
F-tile PMA and FEC Direct PHY IP 2、4、6、8、12、16 2、4、6、8
F-tile Ethernet hard IP 2、4、8、16 2、4、8