インテル® Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザインの推奨事項

ID 683082
日付 8/03/2023
Public
ドキュメント目次

2.5. デザイン・アシスタントにおけるデザイン規則のチェック

インテル® Quartus® Primeのデザイン・アシスタントでは、デザインの収束に向けたデザイン・イタレーションの数を減らしたり、各コンパイルステージでのターゲットを絞った規則の確認やガイダンスで各イタレーションの時間を最短に抑えることで、生産性を向上させることができます。

デザイン・アシスタントでは、デザイン規則の違反を検出し、修正に向けた推奨事項および違反元への経路を提供することにより、その違反の解決を目指します。デザイン規則の違反を回避することにより、デザインの信頼性、タイミング・パフォーマンス、およびロジック使用率が向上します。

有効にすると、デザイン・アシスタントは、インテルFPGAで推奨されるデザイン・ガイドラインの標準セット1 に対する違反を自動的に報告します。デザイン・アシスタントはコンパイル時に自動的に実行し、コンパイルプロセス全体で検出された違反のレポートを得ることができます。

図 23. デザイン・アシスタントで推奨されるデザイン規則違反に対する修正

デザイン・アシスタントは、解析モードで実行することもできます。これにより、Chip Plannerなどの他の インテル® Quartus® Primeツールからデザイン・アシスタントによるチェックを起動することができます。一部の規則について、デザイン・アシスタントはタイミング・アナライザーおよび インテル® Quartus® Primeのデザイン視覚化ツールへのクロスプローブをサポートするため、根本原因の解析と修正を行うことができます。

デザイン・アシスタントでチェックする規則は指定することができるため、デザインで重要ではない規則のチェックを省略することができます。

1 一連のデフォルトの規則では、ランタイムを大幅に増やすことなくデザインの健全性を保証します。