インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 5/11/2020
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ドキュメント目次

1.8. パーシャル・リコンフィグレーション・デザインのタイミング解析

パーシャル・パーティションとスタティック・パーティションとの間のインターフェイスは、各PR実装のリビジョンで同一です。各PR実装リビジョンでタイミング解析を実行し、タイミング違反がないことを確認します。複数のPR領域を含むデザインのタイミング・クロージャーを確実にするため、考えられるすべてのPR領域の組み合わせに対して集約リビジョンを作成し、タイミング解析を実行します。

注: Logic Lock領域によって課されている配置制約は、PRデザインのパフォーマンスおよびリソースの使用率に影響します。デザインに、追加のタイミング許容値と使用可能なデバイスリソースがあることを確認します。最大かつ最もタイミング・クリティカルなペルソナをベースペルソナとして選択すると、タイミング・クロージャーが最適化されます。さらに、ベースデザインのコンパイルの際に時間借用をイネーブルにした場合は、実装デザインのコンパイルの際に時間借用をイネーブルします。そうしないと、ベースデザインの時間借用がゼロにリセットされ、デザインはタイミングをパスしない可能性があります。この状態が発生した場合は、update_timing_netlist –recompute_borrow コマンドを使用し、デザイン全体の時間借用を復元し、タイミング解析を行います。