インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 5/11/2020
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ドキュメント目次

1.5.4. PR領域に対するラッパーロジックの作成

デザインのすべてのペルソナに同一の最上位インターフェイスがない場合、ラッパーロジックを作成して、すべてのペルソナがスタティック領域に類似していることを確認してください。各ペルソナのラッパーを定義し、ラッパー内のペルソナロジックをインスタンス化します。すべてのペルソナに同一の最上位インターフェイスがある場合、ペルソナにはラッパーロジックは必要ありません。このラッパーでダミーのポートを作成して、PR領域のすべてのペルソナが、スタティック領域に対して同一の接続を持つようにします。

PRコンパイル中、Compiler では、PR領域のインターフェイス上の各非グローバルポートを境界ポートワイヤーLUTに変換します。境界ポートワイヤーLUTの命名規則は次のとおりです。入力ポートの場合は、 <input_port> 〜IPORT 、出力ポートの場合は <output_port> 〜OPORT です。例えば、ワイヤーLUTのインスタンス名は、入力ポート名前が my_input で、PR領域名が my_region の場合、 my_region|my_input〜IPORT になります。

  1. Logic Lock領域のアサインメントを使用して境界ポートを手動でフロアプランするか、またはFitterを使用して境界ポートを自動配置します。Fitterによる境界ポートの配置は、ベースリビジョンのコンパイル中に行われます。境界LUTは不変位置です。その位置は、コンパイルしたペルソナからFitterによって取得します。この境界LUTは、スタティック領域とPR配線およびロジックとの間の境界を表します。その配置は基礎となるペルソナに関係なく静止したままです。これは、静的ロジックからの配線は、ペルソナの実装が異なっても変化しないためです。
  2. 特定の領域内のすべての境界ポートを制約するには、ワイルドカード・アサインメントを使用します。次にその例を示します。
    set_instance_assignment -name PLACE_REGION "65 59 65 85" -to \ u_my_top|design_inst|pr_inst|pr_inputs.data_in*~IPORT

    このアサインメントにより、配置領域内の座標 (65 59) と (65 85) の間で指定したIPORTSに対応するすべてのワイヤーLUTが制約されます。

    図 12. PR領域境界のワイヤーLUT

    必要に応じて、境界ポートのフロアプランをLABレベルまたは個々のLUTレベルまで行います。LABレベルまでフロアプランするには、1x1 Logic Lock PLACE_REGION 制約 (単一のLAB高および単一のLAB幅) を作成します。必要に応じて、範囲の制約を指定するため、その範囲をまたがるLogic Lock配置領域を作成します。フロアプラン・アサインメントに関する詳細は、パーシャル・リコンフィグレーション・デザインのフロアプランを参照してください。