インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 5/11/2020
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ドキュメント目次

1.5.7. PR領域でのグローバル信号の昇格

PR以外のデザインでは、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアによって、高ファンアウト信号が専用のグローバル・ネットワークに自動的に昇格します。グローバル昇格は、デザインのコンパイルのPlan段階で行われます。

PRデザインでは、Compilerによって、PR領域のロジック内で発生した信号のグローバル昇格がディスエーブルされます。クロック制御ブロックのインスタンス化は、スタティック領域でのみ行います。これは、クロック・フロアプランおよびクロックバッファーは、デザインのスタティック領域の一部である必要があるためです。クロック制御ブロックをPR領域で手動インスタンス化したり、PR領域の信号を GLOBAL_SIGNAL で割り当てたりすると、コンパイルエラーが発生します。PR領域で発生した信号をグローバル・ネットワークに送信するには、次のとおり実行します。

  1. PR領域からの信号を公開します。
  2. スタティック領域からグローバル・ネットワーク上に信号を駆動します。
  3. 信号を駆動して、PR領域に戻します。

インテル® Arria® 10および インテル® Cyclone® 10 GX デバイスの場合は最大33クロック、 インテル® Agilex™ および インテル® Stratix® 10 デバイスの場合は最大32クロックを任意のPR領域に駆動できます。行クロックは、2つのPR領域間では共有できません。

Compiler では、特定の信号だけをPR領域内でグローバルにすることができます。次の表に示すように、グローバル信号のみを使用して、セカンダリ信号をPR領域に配線します。

表 3.  PR領域でのクロック・ネットワークの駆動用にサポートされる信号タイプ
ブロックタイプ サポートされるグローバル・ネットワーク信号
LAB、MLAB クロック、ACLR、SCLR2
RAM、ROM (M20K) Clock、ACLR、Write Enable (WE)、Read Enable (RE)、SCLR
DSP クロック、ACLR、SCLR
2 インテル® Agilex™ および インテル® Stratix® 10デザインでのみ、グローバルSCLRをサポートします。