インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 5/11/2020
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ドキュメント目次

1.5.8. クロックおよびその他のグローバル配線のプランニング

クロックおよびその他のグローバル配線のプランニングには、PRに関する特別な考慮事項があります。 インテル® Agilex™ および インテル® Stratix® 10デザインでは、クロックまたはリセットに低スキュー・ネットワーク (グローバル) を使用します。

ベースリビジョンのコンパイル時には、PRペルソナが必要とするグローバル信号は、PR領域のデスティネーションに配線してください。クロック信号の場合、このデスティネーションは、レジスターまたはその他の同期要素およびクロック入力に入る信号です。リセットするには、デスティネーションを適切な入力に供給する必要があります。

この要件が発生するのは、PRでは、低スキュー・ネットワークの最後の部分だけをリコンフィグレーションするためです。ネットワークのルートセクションおよび中間セクションの配線をベースコンパイル中に行わない場合、そのリビジョンはPRには使用できません。

PR領域の信号のスーパーセットの例を考えます。PR領域の構成は次のとおりです。

  • 3つのクロック - clk_1clk_2、および clk_3
  • 2つのリセット - rst_1 および rst_2
  • ベースPRペルソナ - clk_1clk_2、および rst_1 のみを使用
  • その他のペルソナ - clk_3 および rst_2 のみを使用

この例では、ベースペルソナには、「未使用」の clk_3 および rst_2 に対する適切なデスティネーションが必要です。これを行うには、 (*no prune*) ディレクティブを持つベースPRペルソナ内の単一のレジスターを clk_3 を使用して駆動し、rst_2 を使用してリセットします。

このデスティネーションを省略すると、PR実装の2番目のペルソナのコンパイル中にエラーが発生します。