インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 5/11/2020
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ドキュメント目次

1.6.3. ステップ3 : デザインのフロアプラン

PRデザイン内のLogic Lockフロアプラン制約を使用して、デバイスを物理的にパーティション分割します。デザイン内の各PRパーティションには、対応する排他的な物理パーティションが必要です。
Logic Lock領域を作成して、物理パーティションをPR領域に対して定義します。このパーティション分割により、PR領域で使用可能なリソースが、実装するすべてのペルソナに対して確実に同じになります。
PR Region Floorplan

PR領域には、PR領域のLAB、RAM、ROM、DSPなどのコアロジックのみを含めるようにしてください。 インテル® Agilex™ および インテル® Stratix® 10デザインには、Hyper-RegisterをPRパーティションに含めることもできます。トランシーバー、外部メモリー・インターフェイス、クロック・ネットワークなどのすべてのペリフェラル・デザイン要素を、デザインのスタティック領域にインスタンス化します。Logic Lock領域を作成する場合は、I/O列やHPSなどのペリフェラルの場所をまたがることができます。これは、制約はコアのみだからです。

領域には次の2つのタイプがあります。
  • 配置領域 - この領域を使用して、ロジックをデバイスの特定のエリアに制限します。Fitterでは、指定した領域にロジックを配置します。領域を Reservedに指定しない限り、Fitterでは、その領域内の他のロジックの配置もできます。
  • Route regions - この領域を使用して、配線を特定のエリアに制限します。配線領域が配置領域を完全に取り囲むようにしてください。また、PR領域の配線領域は、オーバーラップすることはできません。
図 20. PRデザインのフロアプラン

次のガイドラインに従って、PRデザインのフロアプランを行います。

  • ペリフェラルとクロックのフロアプランが完了してから、コア・フロアプランニングを行います。インターフェイス・プランナー (Tools > Interface Planner) を使用して、ペリフェラル・フロアプランのアサインメントをデザインに対して作成します。
  • 配線領域の定義は、すべての方向で配置領域より少なくとも1単位大きくなるようにします。この領域を定義する際には、スタティック領域とPR領域の間で配線領域が重複しないようにしてください。
  • 複数のPR領域の配線領域がオーバーラップしないようにしてください。
  • PR領域を行単位で選択し、ビットストリームのオーバーヘッドを最小にします。 インテル® Arria® 10および インテル® Cyclone® 10 GX デバイスでは、短く幅の広い領域は、長く幅の狭い領域よりもビットストリームのサイズが小さくなります。 インテル® Agilex™ および インテル® Stratix® 10のコンフィグレーションは、セクターで行われます。ビットストリームのオーバーヘッドを最小にするには、必ずPR領域をセクターに揃えてください。
  • インテル® Arria® 10および インテル® Cyclone® 10 GX デバイスの場合、フロアプランの高さがリコンフィグレーション時間に影響します。Y 方向の方が大きいフロアプランは、リコンフィグレーションに時間がかかります。この条件は、 インテル® Agilex™ または インテル® Stratix® 10デバイスには当てはまりません。セクターに従ってコンフィグレーションされているためです。
  • PR領域内のサブLogic Lock領域を定義して、タイミング・クロージャーを改善します。
  • デザインにHPRの親と子のパーティションが含まれている場合、親領域の配置領域は、その子領域の配線配置領域を完全に取り囲むようにしてください。また、親ワイヤーLUTは、子PR領域外のエリア内になければなりません。この要件があるのは、子PR領域は、他のすべてのロジックに対して排他的だからです。これには、親領域とスタティック領域も含まれます。