インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 5/11/2020
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ドキュメント目次

1.6.9.2. パーシャル・リコンフィグレーション・ビットストリームの互換性チェック

パーシャル・リコンフィグレーション・ビットストリームの互換性チェックでは、リコンフィグレーション・ビットストリームの互換性を検証して、互換性のないPRビットストリームによるコンフィグレーションを防止します。次のセクションでは、PRビットストリームの互換性チェックのサポートについて説明します。
図 31. PRビットストリームの互換性チェック

インテル® Stratix® 10および インテル® Agilex™ PRビットストリームの互換性チェック

インテル® Stratix® 10および インテル® Agilex™ デザインの場合、PRビットストリームの互換性チェックは、CompilerおよびSecure Device Manager (SDM) ファームウェアで、デフォルトで自動的にイネーブルされています。PRビットストリーム互換性チェックがイネーブルの場合、次の制限がPRデザインに適用されます。

  • ファームウェアでは、階層型パーシャル・リコンフィグレーションのレイヤー数に関係なく、合計で最大32個の親PR領域を使用できます。
  • PRデザインには、階層型パーシャル・リコンフィグレーションのレイヤーを最大6個含めることができます。
  • 階層がない場合、PRデザインには、最大32個の領域を含めることができます。
  • PRデザインには、各親PR領域に子PR領域を最大15個含めることができます (階層型の場合)。子PR領域の数は、PR領域の合計数32個に含まれます。

PRビットストリームの互換性チェックがイネーブルになっている場合、PRデザインが上述の制限数を超えると、Compilerではエラーを生成します。

必要なPR領域が制限数を超える場合、またはPRビットストリームの互換性チェックをディスエーブルにする場合は、次のアサインメントを .qsf ファイルに追加します。
set_global_assignment -name ENABLE_PR_POF_ID OFF
このアサインメントをオフに設定すると、32個の領域の合計数の制限は、Compilerでは適用されません。
注: デザインにPRビットストリーム認証機能が必要な場合は、PRビットストリームの互換性チェックをイネーブルするため、グローバル・アサインメント ENABLE_PR_POF IDON に設定してください。デフォルト設定は ON です。

インテル® Arria® 10および インテル® Cyclone® 10 GX PRビットストリームの互換性チェック

インテル® Arria® 10および インテル® Cyclone® 10 GXデザインでは、PRビットストリームの互換性チェックをイネーブルまたはディスエーブルするため、Partial Reconfiguration Controller Intel Arria 10/Cyclone 10 FPGA IPをIP Catalogからインスタンス化する際に、Enable bitstream compatibility checkオプションをオンにします。

PR IPでは、パーシャル・リコンフィグレーションPRビットストリーム・ファイル (rbf) を検証します。ビットストリーム互換性チェックをイネーブルすると、PR .pof IDは、PRビットストリームの71番目のワードとしてエンコードされます。PR IPによって互換性のないビットストリームが検出された場合、PR IPはPR動作を停止し、ステータス出力でエラーを報告します。

Enable bitstream compatibility checkをオンにすると、PR Controller IPコアでは、PR bitstream IDを作成し、そのビットストリームIDをコンフィグレーション・ダイアログボックスに表示します。階層型PRデザインでのビットストリームの互換性チェックについては、次のドキュメントで追加手順を確認してください。AN 806: Hierarchical Partial Reconfiguration Tutorial for Intel Arria 10 GX FPGA Development Board