インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 5/11/2020
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ドキュメント目次

2.3.9.1. PR制御ブロック信号のタイミング図

PRセッションの成功例 (インテルArria 10の例)

次のフローで、 インテル® Arria® 10 PRセッションの成功例について説明します。

  1. PR_REQUEST をアサートし、PR_READY を待機します。PR_DATA を0に駆動します。
  2. 制御ブロックで clk に非同期の PR_READY をアサートします。
  3. Raw Binary File (.rbf) をPR制御ブロックに送信します。1クロックサイクルごとに有効なワードを1つ送信します。.rbf ファイルの転送が完了したら、PR_DATA を0に設定します。PR制御ブロックによるリコンフィグレーション動作が完了すると、PR制御ブロックでは、PR_DONE を非同期にアサートします。PR制御ブロックでは、PR_READY をコンフィグレーション完了時にデアサートします。
  4. PR_REQUEST をデアサートします。PR制御ブロックでは、PR_REQUEST の終了を確認し、PR_DONE をデアサートします。これでホストでは、別のPRセッションを開始することができます。
図 50.  インテル® Arria® 10 PRセッションの成功例のタイミング図

コンフィグレーション・フレームのリードバック・エラーを伴うPRセッションの失敗例 (インテルArria 10の例)

次のフローでは、コンフィグレーション・フレーム・リードバックのEDCRC検証でエラーが発生した インテル® Arria® 10 PRセッションについて説明します。
  1. PR制御ブロックにより、CRCエラーを内部で検出します。
  2. CRC制御ブロックにより CRC_ERROR をアサートします。
  3. PR制御ブロックにより PR_ERROR をアサートします。
  4. PR制御ブロックにより PR_READY をデアサートし、ホストにより PR_REQUEST を撤回できるようにします。
  5. PR制御ブロックにより CRC_ERROR をデアサートし、内部 CRC_ERROR 信号をクリアし、新しいPRセッションの準備をします。これでホストは、別のPRセッションを開始できます。
図 51. コンフィグレーション・フレームのリードバック・エラーを伴う インテル® Arria® 10 PRセッションの失敗例のタイミング図

PR_ERRORを伴うPRセッションの失敗例 (インテルArria 10の例)

次のフローでは、伝送エラーまたはコンフィグレーションCRCエラーを伴う インテル® Arria® 10 PRセッションについて説明します。

  1. PR制御ブロックにより PR_ERROR をアサートします。
  2. PR制御ブロックにより PR_READY をデアサートし、ホストにより PR_REQUEST を撤回できるようになります。
  3. PR制御ブロックにより PR_ERROR をデアサートし、新しいPRセッションの準備をします。これで、ホストは別のPRセッションを開始できます。
図 52.  PR_ERROR を伴う インテル® Arria® 10 PRセッションの失敗例のタイミング図

遅い撤回PRセッション (インテルArria 10の例)

次のフローでは、遅い撤回 インテル® Arria® 10 PRセッションの成功例について説明します。

  1. PRホストによる要求の撤回は、PR制御ブロックによる PR_READY のアサート後に行うことができます。
  2. PR制御ブロックにより PR_ERROR をデアサートします。これで、ホストは別のPRセッションを開始できます。
図 53. 遅い撤回 インテル® Arria® 10 PRセッションのタイミング図
注: PRホストによる要求の撤回は、PRコントローラーによる PR_READY のアサート前であればいつでもできます。したがって、PRホストは、PR制御ブロックによる PR_READY のアサートまでは戻りません。PR_REQUEST のデアサート後、少なくとも PR_CLK を10サイクル提供してから、新しいPRセッションを要求してください。