インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 5/11/2020
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ドキュメント目次

2.7. Avalon-ST Partial Reconfiguration Freeze Bridge Intel® FPGA IP

Avalon-ST Freeze Bridgeコンポーネントで、PR領域のAvalon-STインターフェイスをフリーズするのは、freeze 入力信号がHighの場合です。Avalon-ST Freeze Bridge IPでは、接続されたインターフェイスをフリーズする前に、トランザクションが完了していることを確認します。PR領域への各Avalon-STインターフェイスでは、Freeze Bridge IPのインスタンスを使用することをお勧めします。
図 66. Avalon-ST Partial Reconfiguration Freeze Bridge
表 54.  Avalon-ST Source Freeze Bridgeインターフェイスの挙動
インターフェイス・タイプ 挙動
Source interface in the PR region with packet transfer (old or new persona)
  1. freeze 信号がHighになると、Freeze Bridgeでは、startofpacketendofpacket、および empty ビットを処理し、トランザクションをスタティック領域には送信しません。
  2. Freeze Bridgeによって、対応するendofpacket を持たない startofpacket がフリーズ状態中に検出された場合、これは、未完了のトランザクションを示します。
  3. ブリッジでは次に、トランザクションを完了するため、valid および endofpacket を1クロックサイクルの間、スタティック領域に対してHighにアサートします。
  4. channel 信号は一定のままですが、データビットは 'hDEADBEEF に設定され、エラービットは 1'b1 に設定されます。
  5. illegal_request 出力信号は、Partial Reconfiguration Region ControllerのCSRレジスターの更新をトリガーします。
Source interface in the PR region without packet transfer (old or new persona) freeze 信号がHighの場合、Freeze Bridgeでは、トランザクションをスタティック領域には送信しません。Freeze Bridgeは、フリーズ状態が解除されるまでアイドル状態のままです。
Source interface in the PR region with max_channel > 1 (old or new persona) 複数のチャネルから未完了のトランザクションを転送する場合、Freeze Bridgeでは channel 値を追跡し、異なるチャネルからのすべてのパケット・トランザクションを終了するため、フリーズ状態の間にendofpacket ビットをアサートします。
Source interface in the PR region with ready_latency > 0 (old or new persona) Freeze Bridgeで endofpacket を駆動する場合、valid、または channel をスタティック領域に出力すると、Freeze Bridgeではready_latency 値を読み出します。ready_latency 値により実際のクロックサイクルを定義するのは、シンク・コンポーネントでデータの準備ができている場合です。
図 67. ソースブリッジによるフリーズ中の未完了パケット・トランザクションの処理
図 68. PR Freeze Bridgeによるエンド・パケット・トランザクションに対する有効信号のアサート
表 55.   Avalon® -ST Sink Freeze Bridgeインターフェイスの挙動
インターフェイス・タイプ 挙動
Sink interface in PR region

トランザクションにパケット転送が含まれる場合、freeze 信号がHighになると、Freeze Bridgeでは、未完了のトランザクションが完了するまで、ready 信号をスタティック領域ソースに対してHighに保ちます。

トランザクションにパケット転送が含まれないの場合、freeze 信号がHighになると、Freeze Bridgeでは、ready 信号をフリーズ期間中はLowに保ちます。

illegal_request 信号がHighにアサートされ、現在のトランザクションがエラーであることを示します。 デザインをコンフィグレーションし、illegal_request 信号がHighになった後に、トランザクションのPR領域への送信を停止します。

Sink interface in PR region with ready_latency > 0 Freeze Bridgeで endofpacket を駆動する場合、valid、または channel をPR領域に出力すると、Freeze Bridgeではready_latency 値に従う必要があります。ready_latency 値により実際のクロックサイクルを定義するのは、シンク・コンポーネントでデータの準備ができている場合です。