インテル® Quartus® Primeプロ・エディション ユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 5/11/2020
Public
ドキュメント目次

1.2. パーシャル・リコンフィグレーション・プロセス・シーケンス

パーシャル・リコンフィグレーション・デザインでは、PR動作を開始し、コンフィグレーション・ファイルをPR制御ブロック (インテルArria 10および インテル® Cyclone® 10 GXデザイン) またはSDM (インテルAgilexおよび インテル® Stratix® 10デザイン) に渡す必要があります。パーシャル・リコンフィグレーションを行う前に、FPGAデバイスがユーザーモードで機能していることを確認してください。 次の手順では、パーシャル・リコンフィグレーション・シーケンスについて説明します。
  1. シーケンシャルPR制御ロジックからPR領域に stop_req 信号を送り、PR動作の準備をします。この信号を受信すると、PR領域では、保留中のトランザクションを完了し、新しいトランザクションの受け入れを停止します。
  2. stop_ack 信号を待ちます。これにより、PR領域のパーシャル・リコンフィグレーションの準備ができていることを示します。
  3. PR制御ロジックを使用して、PR領域の必要な出力をすべてフリーズします。さらに、クロックイネーブルを駆動し、初期化されたRAMをディスエーブル状態にします。
  4. PRビットストリームをPR制御ブロック (インテルArria 10および インテル® Cyclone® 10 GXデザイン) または SDM (インテルStratix 10および インテル® Agilex™ デザイン) に送信して、PR領域のPRプロセスを開始します。Partial Reconfiguration Controller Intel® FPGA IPを使用する場合は、IPコアのAvalon-MMまたはAvalon-STインターフェイスによってこの機能が提供されます。PR制御ブロックを インテル® Arria® 10デザインに直接インスタンス化する場合は、PR制御ブロック信号のタイミング図 を参照してください。
  5. PR動作が正常に完了したら、PR領域をリセットします。
  6. PR動作の開始は、start_req 信号のアサートおよび freeze 信号のデアサートで通知します。
  7. start_ack 信号を待ちます。これにより、PR領域の動作準備ができていることを示します。
  8. 新たにリコンフィグレーションしたPR領域を含むFPGAの動作を再開します。
図 2. PRプロセスシーケンスのタイミング図